覚せい剤とMDMAの所持と使用の容疑で逮捕・起訴された歌手のASKAこと宮崎重明被告(56)がきのう3日(2014年7月)に保釈された。保釈金は700万円。逮捕から48日目だった。今後は入院して治療にあたるというが、再発率が高いだけに懸念する声も多い。初公判は8月28日に東京地裁だ。
お詫びの言葉「2度と同じ過ちをしないと決意しています。医師の指導を受けます」
東京湾岸警察署の正面玄関に現れたASKAは、黒のスーツ姿でメガネをかけていた。報道陣と詰めかけたファンに向かって深々と頭を下げたが、問いかけには答えることなく、迎えの車に乗った。詰めかけたファンは「まず健康を取り戻して。薬を止めて自分の才能を信じて」「反省しているようなので、私たちも温かく見守ってあげたい」などと話していた。
ASKAは5月17日、知人の女性(37)とともに覚せい剤所持の疑いで逮捕され、はじめは否認していたが、のちに使用までを認めた。「覚せい剤を自宅で使った。深夜に作曲するので、眠気をとるために2、3年前からで、覚せい剤は暴力団などから入手した」などと供述している。
保釈を受けてきのうFAXで「お詫びの言葉」を出し、「2度と同じ過ちをしないと決意しています。その決意をさらに強くしていくために、裁判まで医師の指導を受けます。そして自分に向き合いたいと思います」とあった。
専門家「とりあえず薬は抜けた感じ。周囲の注目がなくなったとき危うい」
専門家は「とりあえず薬は抜けた感じはしますが、これが終わって、周囲の注目がなくなって、自由な状態になったときがいちばん危うい」という。
スポーツ紙にも「依存克服は困難」(スポーツ報知)という見出しが躍っている。医師らも「依存性の克服が最も困難」「相当な覚悟がないと復帰はむずかしい」とさまざまなケースをあげて警告していた。
厚生省担当だったTBSの牧嶋博子・解説委員は「意志の力では止められない。依存症という病気なので、きちんと治療を受けても体が薬を求めてしまうんです。そこをどうやって断つかですね」と厳しく見ている。
キャスターの齋藤孝「依存症の人同士で話し合うという治療法もありますよね」
薬を使わないと音楽ができないのなら、それでできた音楽って何なんなんだろう?