「ミサイル発射」「核実験」で吹っ飛ぶ心配
8月下旬から9月という時期について、コリアレポートの辺真一・編集長は「小泉さんのときも、政府間協議から帰国まで1か月半かかっています。それと合致しますね。ただ、この時期は米韓合同訓練があり、北朝鮮が反発してミサイル発射とか核実験となると吹っ飛んでしまう」と心配する。
ただ、調査委のトップに国家安全保衛部(秘密警察)のナンバー2がついたことで、空振りに終わった前回の06年とは違うという。前回はトップが人民保安部(警察)で、党の中枢とのつながりが弱かった。「今回は拉致認定の12人全員はともかく、何人かの消息は最初の報告で出てくる」と辺氏はみる。
一部には、政府間協議で被害者の名前が、それも2ケタ提示されたという報道も流れている。ホントかもしれないと思いたくなる心情が働くのも事実だ。期待はそれだけ高い。
TBSの牧嶋博子・解説委員「これまで北朝鮮には何度も煮え湯を飲まされてきて、政府の外交手腕が問われています。解決してほしいけど、あまり妥協をしてもと、ホントに難しいと思います」
文
ヤンヤン