税金を使って1年間に温泉などに195回出張していた兵庫県議が、テレビカメラの前でぶざまな顔で号泣する記者会見が1日(2014年6月)に神戸であった。政務活動費から不明朗な多額の支出があると指摘された野々村竜太郎県議、47歳だ。
最初は神妙な表情で「正当な議員活動をしています」と釈明していたが、記者に問い詰められると、突然、人目もはばからず大泣きし、机を右こぶしで叩きながら「世の中を変えたいその一心で西宮市民の皆様に選出されて議員になったんです…」と叫んだ。
目に余る使途不明金「温泉や東京など出張195回。領収書なし」
不明朗な支出というのは13年度の日帰り出張195回を指すが、内訳は城崎温泉106回、兵庫県佐用郡佐用町にあるJR西日本・佐用駅62回、博多駅16回、東京都内11回。すべて政務活動費から支出され、総額300万円だった。しかも、領収書もなく、現地での活動記録も一切ない。その説明を求められた挙句の号泣だった。
野々村県議は関西大学法学部卒して07年まで川西市の職員として勤務。11年に県議選に立候補して初当選した。当選当初から不明朗な使途が指摘され、「議会から返金を求められれば返します」と答えていた。
キャスターの菊川怜「これを県民の皆さんが見たらどう思うんでしょうね」
司会の小倉智昭「自分がやったことが正しかったら返す必要がないですよ。泣いてなさい!」
下品なセクハラやじを連発した東京都議会といい、鳴き声を上げて取り乱す兵庫県議といい、地方議員の劣化がはなはだしい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト