拉致被害者再々調査「特別委」北朝鮮どこまで本気か?注目はトップ責任者

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   日朝政府間協議はきのう1日(2014年7月)、中国・北京で伊原純一・外務省アジア大洋州局長とソン・イルホ日朝国交正常化交渉担当大使との間で、午前と午後の2回にわたって計4時間半行われた。終了後、伊原局長は「ていねいな説明があった」として、拉致被害者の調査特別委員会の実効性を判断し、受け入れとなれば、今週中にも北朝鮮に対する独自制裁を解除する方針だ。

国家安全保衛部の高官が委員長なら期待できるが…

   焦点は特別調査委の態勢で、伊原局長は「合意をしっかりと履行して実効性のあるものに」と発言して北朝鮮の本気度を問うた。前回の2004年の調査では、横田めぐみさんのものとされる遺骨がDNA鑑定で別人のものとわかるなど、いい加減だったからだ。「コリアレポート」の辺真一編集長によると、この時に調査を担当したのは人民保安部で、拉致に関わったのが朝鮮労働党直属の機関なので踏み込んだ調査ができなかったという。

   伊原局長は北朝鮮側の説明内容は明らかにしなかったが、口ぶりからは感触の良さがうかがえた。今回は国家安全保衛部がどうかかわるかが注目されている。保衛部は拉致被害者を管理しているところともいわれ、調査委を束ねる責任者がだれになるかが問題となる。前回よりランクが上でないと、日本政府はOKとはいうまい。

怪情報かリークか…「キム・ウンギョンさん、11月に来日」

   きのうの日朝協議に時を合わせるように、妙な情報が流れた。横田めぐみさんの娘のキム・ウンギョンさんがこの11月に来日するというのだ。韓国の拉致被害者家族会の代表が共同通信に語ったのだが、菅義偉官房長官は否定し、横田夫妻も「知らない」という。しかし、この代表は横田夫妻が3月にモンゴルでウンギョンさんと面会する前にこの話を聞き、その後、事実として確認したという。変な話だ。

   辺「初めて聞きますね。なぜこのタイミングで韓国からこんな情報が出てくるのか。再調査に水をかけるような気がしないでもないです。ただ、無視できない面もあります」

   子の代表はめぐみさんの夫が韓国人だという情報を最初にもたらした人物で、韓国人拉致被害者を何人か救出した実績もある。最近では、 田口八重子さんが生存しているという情報ももたらしている。

   辺「調査が順調に進めば8月頃には最初の報告が出てくるはずです。めぐみさんの安否もわかっていると思いますね」

   井上貴博アナ「パズルが一つひとつ動いているような感じがします。政府間協議がストップするようなことだけにはなってほしくないですね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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