関東地方で局地的豪雨が続いている。先週水曜日(2014年6月25日)には、埼玉・和光市で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降った。高架下の道路は冠水し、3台のクルマが水没。警察がクルマの窓ガラスを割り、ドライバーらを救出した。
水深60センチ30メートル走行でエンジン停止
水没事故から5日目のきのう、大竹真レポーターが現場に行った。「アンダーパスの下半分が黒くなっていて、上半分が白くなっています」。水は2メートルの深さまで溜まったということだ。
なぜ水が溜まっているのに車で突っ込み、動けなくなってしまうのか。JAFで事故調査を行っていた相川潔さん(くるま総合研究所代表)は、「(ドライバーの)みなさん、『多分、大丈夫だろう』なんです。こんなところがそんなに深くなるわけがないというのがあると思います」と言う。
JAFの冠水道路走行実験では、およそ60センチほどの水深を30メートルほど走るとエンジンに水が入り動かなくなったそうだ。水深70センチではドアの開閉が難しくなり、90センチではパワーウインドウも作動しなくなる。JAFは冠水した道でクルマがとまったときは水かさが増す前にすみやかに外に出るよう呼びかけている。
相川さんは「エンジンがかかるときは迷わず引き返すべき」と言う。またクルマの窓ガラスを割る専用工具を常備するべきだとアドバイスする。割る窓は後部座席の方が車内に水が入りにくい。
キャスターのテリー伊藤「窓ガラス割る工具が最初から備え付けられている車もありますが、どこにあるか知らないままというのが多い。確認してください」