小・中学校でエアコンは不要だ。千葉県の千葉市議会で小・中学校や特別支援学校の教室にエアコンを設置するかどうかの協議中、市議が「耐える精神を鍛えることも必要」と発言して波紋を広げている。
「これは微妙な問題ですよ」と司会の小倉智昭が「小倉が斬るニュース」コーナーで取り上げた。
「熱中症で倒れてもいいのか」「昔と暑さが違う」
エアコン設置は市民団体からの要請で、市議会の委員会で協議が行われた。岩井雅夫市議(55)は不要論を主張し、委員会では10人の委員のうち賛成したのはわずか1人だけだった。27日(2014年6月)の本会議でも採択されなかった。
ところが、岩井市議の発言に市民が反発、市議会に次のような電話やメールが寄せられた。「自分の子どもが熱中症で倒れる危険を想像できないのか」「昔と暑さが違う」。さらに、「市議会も冷房を使用していないんですよね?」と皮肉もあった。
岩井市議は「エアコンの必要性は理解しているが、優先順位があり、トイレ整備などが優先される。語弊はあるかもしれないが、耐える精神を鍛えることも必要という意味を、『耐える精神』だけが切り取られ独り歩きした」と話す。
たしかに、日本の気候は冬以外は亜熱帯化しているが、7月下旬になれば夏休みに入るし、地域によっては温度差もあり微妙なところだ。エアコン漬けが子どもたちの健康に悪い影響を及ぼさないのかも心配だし、あまり過保護になるもの考えものである。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト