スペインの新聞「マルカ」電子版は29日(2014年6月)付で、日本代表の後任監督にメキシコ人で元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ氏が合意間近と報じた。アギーレは今年55歳。闘志あふれる熱い人物として知られ、メキシコ代表チームを02年(日韓大会)と10年(南アフリカ大会)のワールドカップでベスト16に導いた。スペインリーグでの監督経歴が長く、今年5月までエスパニョールの指揮をとっていた。
元ユーゴ代表ストイコビッチ「オファーあれば99%やりたい」
ザッケローニ監督は退任の意向を述べた会見でも、「日本チームに欠けているものを後任が埋めてくれるよう望んでいる」と話した。その「欠けているもの」が何かは語らなかったが、多くのファンは「ハングリー精神」「熱さ」と感じている。アギーレの個性がこれに合うかどうか。
日本と同じように小柄な選手が多いメキシコは、スピードとパス回しの巧みさ、攻撃的スタイルで、今大会も1次リーグを突破している。そのスタイルを築き上げた人とされる。
候補にあがったひとりにドラガン・ストイコビッチ(49)もいる。元ユーゴ代表でW杯に2度出場。華麗なワザは妖精を意味する「ピクシー」の愛称で親しまれ、Jリーグ名古屋グランパスで94年から01年まで選手としてプレーした。
その後、監督として優勝もしている。
その彼はいまパリに住む。アギーレについて聞くと「彼はとてもいい監督だと思います。スペインリーグで監督経験があるし、優秀な指導者だと思う」と話す。日本からのオファーはなかったというが、「もし誘いがあったら…」と水を向けると、「99%引き受けます。日本代表監督は大きな喜びだしとても光栄だ」とやる気満々だ。
サッカー協会「臨時技術委員会」きょうから人選
サッカー解説者の小倉隆史は「日本の方向性を出して、じゃあだれにすると人選してもらいたいですね。本来なら日本人がやるべきだ」という。
石井大裕アナ「なぜ日本人を選ばないんでしょうか」
司会の小倉智昭「なぜでしょうねえ」
日本サッカー協会はきょう1日(2014年7月)、臨時の技術委員会を開き、これまでの4年間を総括したうえで、今後の方向性と合わせて監督選びに入る。