またDVストーカー殺人!「有罪判決」懲りず追い掛け回し…女性にも油断?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   おととい28日(2014年6月)、神奈川県横須賀市で飲食店勤務の加藤美穂さん(22)が、元交際相手の塗装工・大谷登志雄(43)に刺殺された事件で、昨年6月にも大谷は加藤さんへの暴力で有罪判決を受けていた。

   加藤さんと大谷はおととし4月から5月まで同居していた。このときに加藤さんはDVを受け上司に付き添われて警察に相談。相談した翌日に大谷は傷害容疑で逮捕され、執行猶予付きの懲役1年の判決を言い渡されていた。

自宅に押しかけ逃げる被害者を追って刺殺

   高村智庸リポーター「事件当日の早朝、大谷容疑者は午前6時頃に加藤さんの自宅を訪問しています。この時、加藤さんが寝ていた隣の部屋には友人が宿泊していました。友人は大谷容疑者の姿は見ていませんが、友人の話によれば、2人は1時間ぐらい話し合い、加藤さんが『このハゲ!』と罵倒していたそうで、大谷容疑者であることは間違いないと見られています」

   加藤さんはこのあと自宅を飛び出して約30メートル離れたホテルに逃げ込んだが、大谷は追いかけてきて犯行に及んだ。

   司会の羽鳥慎一「なぜ彼女は自室に容疑者を入れてしまったのだろう。ストーカー行為が始まると考えなかったのでしょうか」

   高村「加藤さんはその点を心配して、横須賀市役所に本人以外は見ることができない住民票の閲覧制限を届け出ていました。市役所によれば、この申請後に住民票を請求したのは本人だけで、他には誰もいないということです」

   コメンテーターの石原良純(タレント)「横須賀といっても狭い街ですよ。しかも飲食店勤務となれば、店は限られます。閉店を待って、その後に尾行した可能性も考えられますね」

「話し合えば分ってもらえる」という思い込み

   高村は「犯行直前の今月、容疑者は加藤さんの店に数回現れています。この時、加藤さんは同僚に、私の元彼と紹介していたようです」

   神奈川県警の元刑事・小川泰平はこう解説する。「ストーカー事件が一般の暴行事件や傷害事件と違うのは、被害者が『自分が相手のことを一番知っている。だから話し合えばわかってもらえるはず』と考えてしまうところなんです。これが事件をエスカレートさせてしまいます」

   だとしたら、最初の有罪判決も一般的な暴行事件や傷害事件の判例基準ではなく、執行猶予を付けないという判断もあったのではないか。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト