神戸市でイノシシ被害が増加してるそうだ。今月24日(2014年6月)、東灘区で女子中学生が襲われ右足を打撲し、取材中のカメラマンが両足を噛まれるなど、同じ日に3件の被害があった。神戸市のイノシシ被害は昨年度が27件で、今年度は3か月ですでに20件と2倍以上のペースで発生している。
高い学習能力「レジ袋の中に食べ物あるのを知っている」
神戸市に大竹真レポーターが行っていた。探すまでもなく、街中の住宅街を歩いているとすぐ見つかった。「歩いてます、歩いてます。おとなの猪ですね。水のない川を上っていきます」
神戸市のすぐ裏は六甲山系でイノシシはそこから降りてくるらしい。本来、警戒心が強く、人間を怖がって近寄ってこないとされるが、「市街地で繰り返しエサをもらうことがあり、次第に人に慣れて積極的に近づいてくることがある」と神戸市農政部の森本昌伸係長は話す。
人間が手に持っている買い物袋、手提げ袋を狙ってくるケースが目立つという。「農研機構 近畿中国四国農業研究センター」の江口祐輔さんは「イノシシは犬と同程度の学習能力があり、いろんなことを覚えられます。いままで人間が袋からエサを取り出してエサをあげていたため、彼らは経験から袋にエサが入ってるんだろうと知っているんです」と説明する。