警察官2人に車内から引きずり出された名倉佳司容疑者(37)は、ヨダレを垂らし目は虚ろだった。きのう24日(2014年6月)午後7時55分ごろ、東京都豊島区のJR池袋駅西口近くの歩道にRV車が突っ込み、歩行者を次々とはね7人が死傷した。
逮捕された名倉は埼玉県吉川市で飲食店を経営していると話していて、脱法ハーブを使用後に車を運転したという。車は30~40キロのスピードで歩道に突っ込み、約40メートルにわたって暴走した。
運転の男「ヨダレたらし目は虚ろ」
所太郎レポーターが事件現場にいた。「車は青いビニールシートに覆われてまだ現場に残されています。頑丈な郵便ポストや道路標識などがなぎ倒されたままです。車は電話ボックスに衝突して止まりましたが、電話ボックスも滅茶苦茶です」
事故を目撃した若い男性は「車は駅近くのえびす通りのあたりから歩道に乗り上げました。その後、バン、バン、バンという雷のような音を立てながら人をはね、郵便ポストなどに接触しながらさらに10メートルほど進んで電話ボックスにぶつかり止まりました」
所「警官が現場に駆けつけたとき、男は車内で暴れていたそうです。容疑者は車の中に脱法ハーブが置いてあるとも供述しています」
脱泡ハーブがらみの交通事案38件
小松靖アナは「脱法ハーブが絡んだ交通事案は2011年には0件でしたが、昨年は38件と増えています」と説明する。司会の羽鳥慎一は「脱法ハーブの取り締まりのために法律を作っても、その法律をかいくぐる新たな脱法ハーブが出てくると言われています。この現実を何とかしなくてはいたちごっこですね」と、コメンテーターの萩谷順(ジャーナリスト)に話を振った。「新しい脱法ハーブが次々と出回っています。でも、法律では脱法ハーブすべてが違法薬物であるという規定がありません。警察などの取り締まり当局は法律がないとなかなか動けませんね」
羽鳥「脱法ではなく、これは麻薬であると明記することが必要ですかねえ」
どんなに法律を作ってもやる奴はやるわけで、販売を徹底的に厳しくして、今回のような事件でも販売者にさかのぼって、実行犯以上の重罪を科すことが必要だろう。