東京都議会で都の出産・子育て支援などについて質問中の塩村文夏議員を、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などとヤジった自民党の鈴木章浩都議が塩村都議に直接謝罪した。ヤジが問題になった直後から、自民党や議会関係者の間では鈴木都議であることは分かっていた。
しかし、「発言者は私です」と認める直前まで、「私じゃないですよ」「彼女、結婚してないんですか?。知らないですよ」「何なんですか。なにを騒いでいるのかよくわからない」などとすっとぼけていたのだ。
謝罪になっていない釈明
謝罪後の会見では、「少子晩婚化のなかで、(女性に)早く結婚していただきたいという思い」で発言したが、「結婚したくてもできない人への配慮が足りなかった」などと弁明した。「子供を産めないのか」といった発言はしていないという。
ロバート・キャンベル(東京大教授)はあきれる。「鈴木議員は謝罪しているようだが、内容は結婚できる人はさっさと結婚して子供を産めということで、ヤジの上塗りのようになっています。なぜ1人の女性に早く結婚していただきたいと言えるのか。日本の多くの、少なくとも男性政治家は女性は結婚して子供を産むもので、そのチョイスは女性にはないと思っているのでしょう。海外のネットや新聞ではそのことが指摘されています」