配電盤にシールを貼るだけで節電効果があるという謳い文句で高価なシールを販売している業者がいる。ところが、あまり効果がないという相談が国民生活センターに続々寄せられているという。
節電効果と書かれた2センチ×3センチのシールをブレーカーに張ると、3~4割の節電になり、さらにマイナスイオンで静電気を緩和する効果があると謳っている。シールは1枚3万~5万円と結構高い。キャスターの菊川怜はまさか本気で思ったとは考えにくいが、「節電だけじゃなくてエコじゃないですか」なんて言っている。
東電広報部「ブレーカーに張るだけで節電になるようなシールは把握していいません」
天井知らずの電気料金対策にマイナスイオン付き。シール1枚というあまりの単純さに逆に騙されてしまうのか、買う人がいるらしい。シールの販売会社によっては、シールを購入する人を紹介すると報酬を上げますというマルチ商法のような会社もあるらしい。
東京電力広報部は「ブレーカーに張るだけで本当に節電になるようなシールの存在は把握していいません」という。
菊川「では、インチキということなのでしょうかねえ」
司会の小倉智昭「国民生活センターは『効果などを検討する機関ではないので答えられません』ということでした。ともかく苦情が多いですから、気を付けてくださいという注意喚起だそうです」
これでは消費者を守る役所としての役目をまったくはたしていない。しかし、「とくダネ!」もメディアの役割をはたしていない。国民生活センターではっきりわからないのなら、専門家に聞くなり、実際に張ってみて効果を検証するなりするなりして、視聴者に情報提供すべきだろう。