東京都議会であった塩村文夏都議へのセクハラ野次への批判記事が、ついに海外のメディアにも登場した。アメリカの「ウォールストリート・ジャーナル」は塩村都議のインタビューと差別的発言の経緯を細かく伝えた。イギリスの「ガーディアン」は「性差別的な暴言」で、「日本での女性の地位の低さを反映したもの」と書いた。
問題のヤジがあったのは18日水曜日(2014年6月)の本会議だ。塩村都議(みんなの党Tokyo)が質問中、「早く結婚した方がいいんじゃないか」「こどもを産めないのか」などの声があがり、笑い声も起った。タレント出身議員へのいやがらせともとれるもので、聞いていた舛添知事も苦笑していた。
自民党副幹事長「ホントはみんな特定できている。名乗り上げたほうがいい」
塩村議員と会派は「自民党席から聞こえた」と発言者の特定を議長に求めたが、議長は「わからない」と受けなかった。自民党も「わからない」ととぼけている。同じ議場にいながらあきれた話だ。とくに議長は面と向かっているのだから、発言者は見えていたはず。居眠りしてたとでもいうのか。
きのう22日のTBSのニュース番組で、キャスターの杉尾秀哉が石破茂・自民党幹事長に「だいたい見当はついてるんじゃないですか」と聞くと、「わかりません」と逃げる。さらに杉尾が「自民党議員だったら、どうしますか」と追い打ちをかけると、「責任として自ら名乗り、党全体としてお詫びをすべきだ」とまるで他人事で、幹事長として調べるつもりがない。都議出身の自民党・萩生田副幹事長は「声だとか場所でみんな特定できていますよね。自分で名乗り出た方がいい」という。当たり前だ。
都議会自民党はきょう23日の議員総会を開いて対応を協議する。ヤジの当人(複数)はもちろんだが、議長も幹事長も隠していると、党としての責任はだんだん重くなることがわかっていないらしい。インターネットの書き込みにあった「都議会、レベル低いなぁ」がホントになる。
キャスターの齋藤孝「女性差別だから、自民も自浄作用を示してほしい」
司会の夏目三久「民間企業だったら大変なことですよね」