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近ごろ読みたい記事がない「週刊朝日」これで380円は高くない?

   このところ『週刊朝日』を取り上げていないことにお気づきだろうか。この週刊誌評を書くために一般男性週刊誌はほとんど買うのだが、どうも週刊朝日には手が伸びないのだ。

   この欄で何度か書いたと思うが、読者にお金を払って買ってもらうのは大変なことだ。ましてや今は週刊現代、週刊ポストが420円、週刊文春は400円だが、今週号の週刊新潮は420円。週刊朝日は380円である。2冊で新書が1冊買える。

   手にとっておカネを払ってもらうには、おもしろいと思う記事が1本では難しい。2本あれば手に取った5人に1人は買ってくれる。自分が読みたい記事が3本あれば命から2番目に大事なおカネを払ってくれる。週刊朝日にはそれが見つからないのだ。

   今週号で見てみよう。トップは「認知症全ての不安に答える」だが、他の週刊誌ですでに何度もやっている。左トップは「中国政府ファンドの投資術」。私は投資には無縁だから手が出ない。「安倍首相の改革症候群」は視点がよくわからない。「東電がひた隠す内部文書 広野火力発電所の高線量汚染」には食指が動く。「小保方さん絶体絶命」「還暦バンザイ」「欠陥マンションと闘う」は読まないでも内容がわかる。読みたいものは1本しかない。これでは普通の読者は買ってはくれない。朝日よケッパレ!

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