韓国が竹島沖の日本海で射撃訓練をすると通報してきた。きょう20日(2014年6月)午前9時から5時の間に行なわれ、訓練海域の一部には日本の領海が含まれている。韓国の強硬姿勢には支持率低下に悩む朴槿恵政権が批判を外に向ける狙いがありあり。今後さらにエスカレートする可能性もある。
日本を仮想敵国!軍事衝突も辞さずのメッセージ
東西3キロ、南北6キロの日本領海が訓練海域にかかっている。コリア・レポートの辺真一編集長は「明らかに日本を仮想敵国とした訓練ですよ。軍事衝突も辞さないというメッセージが込められています」と話す。
日本政府は「受けいれることはできない。きわめて遺憾」(菅官房長官)と中止を申し入れた。
支持率が下がると、国民の目を外に向けさせて不満をそらすのはどこの国でもやることだが、朴槿恵政権は「セウォル号沈没事故」で支持率50%を下回り、経済も低迷、セウォル号の実質オーナーも捕まえられず、いまボロボロだ。そこで、「竹島」、対日強硬姿勢で批判をかわそうという狙いなのだろう。
ナショナリズム煽る常套手段。まともに相手にすることもないけれど…
吉永みち子(作家)「国民の不満を外にそらすためにナショナリズムをあおるやり方ですね。私たちがどう反応するか、ガチンコでいくのか、かわしながら対応するのか考えないと」
飯田泰之(明治大准教授)「国際的には実効支配が重視されます。こういうことを繰り返されると、それだけ実効支配が固まる。日本が外交ルートを通じて交渉を続けていくことが重要です」
司会の羽鳥慎一「冷静に対応しないといけませんね」
隣国の乱暴な行動に同じレベルでケンカするのは大人げないが、だからと許しておくわけにもいかない。言葉だけの抗議でいいか、具体的な対抗措置まで踏み切るか、外交の力量が問われるのはこういうところだろう。あるいは、安倍政権の集団的自衛権容認へのデモンストレーションかもしれない。