東京都議会の本会議で、質問中の女性議員に浴びせられた明らかにセクハラ下品ヤジが大問題になっている。ヤジった低劣議員いまだ名乗り出ておらず、これを伝えたツイッターには怒りの声があふれ、都議会への抗議は1000件を超えた。ヤジられたみんなの党Tokyoの塩村文夏都議(35)は、ヤジの主を特定のうえ地方自治法に基づく処分を求める意向だ。
初質問の塩村文夏都議に「結婚しろ」「子どもを産めないのか」
塩村都議が子育てや不妊治療への都の支援策を正し、妊娠・出産女性を支える仕組みの必要に及んだところで、議場から「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジが飛んだ。塩村都議は笑顔でやり過ごし質問を続けたが、ヤジは「結婚しろ」「子どもを産めないのか」などと執拗に続き、同調するような声、笑い声が起った。質問を受けていた舛添知事も笑っていた。塩村都議は最後は声を詰まらせるように質問を終えた。
塩村都議がこれをツイッターで訴えたところ、引用が2万5000件を超え、ネットには怒りの声があふれた。「都議会、レベルが低い」「企業内でこんなこと言ったら懲戒処分です」「トンデモないですね。許せません」
塩村都議は「ミスヤングマガジン」準グランプリ、テレビドラマ出演、放送作家を経て、昨年(2013年)、初当選し独身だ。この日が都議会での初質問だった。超党派の女性議員がきのう19日に議長に「注意」を申し入れた。またみんなの党も発言者を特定するよう議会に申し入れた。
『犯人』はどうやら自民党都議。幹事長まるで他人事「よくわからなかった」
いったいだれが浴びせたのか。ヤジられている塩村都議の視線の先は自民党議員席で、みんなの党は自民党に抗議したが、自民党の幹事長は「よくわからなかった。品位がないヤジというのはどうしようもない」と他人事のようにいう。
塩村都議は「そんなヤジが飛んでくるなんて思わなかったので、びっくりして頭が真っ白になってしまいました。同調するような声が続いたり、ヤジの意味を考えたら、正直悔しかったです。(発言者に意図を)聞いてみたい」という。
司会の夏目三久「産めないのかと言ったといいますね。女性が日々葛藤している問題で、セクハラを通り越していますよ。支援策がこのような議員の手にあるのは不安ですね」
キャスターの齋藤孝「うやむやにしてはまずいですよ。釈明なり謝罪なりで出てきてもらって、しっかりと意識改革をしてもらはないと」
TBSの本田史弘・社会部長は「ナイーブなことを下品に言ってる。いやな感じがしますね。こういう女性蔑視の都議を選んだ方にもかかわってくる問題です」と呆れる。
佐藤渚アナ「一般企業もセクハラ、パワハラに対応しているのに、都議会でとは…ちょっと考えられないですね」
井上貴博アナ「都議会が遅れているのか。ヤジは議会の華なんていいますが、だったら主張があるはずです。名乗り出るべきですよ」
主張なんかあるものか。2ちゃんねるレベルのつぶやきだよ。いまごろ必死で隠れてるだろう。