朝日新聞がけさ20日(2014年6月)の朝刊で微妙な観測記事を打った。日本人拉致被害者の再調査に関連して、安倍首相周辺に「訪朝の準備」ともとれる動きがあるというのだ。「あさチャン!」も珍しくこれに切り込んだ。
日朝政府間協議は北朝鮮が設置する特別調査委の体制が明らかになった時点で、日本独自の経済制裁の解除もありうるという合意を受けて近く開かれる局長級協議が最後の詰めになるとみられている。
生存確認や人数把握はこれから
朝日新聞によると、安倍首相はこの5月に、8月に予定していた中央アジア5か国外遊の日程を外すよう関係省庁に指示した。「考えられる理由は、内閣改造か訪朝だったが、タイミングとしては訪朝に備えたとしか思えない」と政府関係者が話している。
さらに、これまでの極秘交渉で北朝鮮は「交渉次第で生存している拉致被害者らの帰還がありうると示唆している模様だ」としている。ただ、その根拠ははっきりせず、生存確認や人数把握はこれからだという。
安倍は5月末の再調査合意の後、「拉致問題の全面解決は最重要課題だ」と語ったが、その高揚した調子から逆に足元を見られるのではないかと懸念する声も強いという。
水面下の極秘交渉で最後の詰め
井上貴博アナ「北朝鮮との話し合いは長年行われていますが、今回はちょっと違う、一歩進んだともいわれていますね」
TBSの本田史弘・社会部長はこう解説する。「私も2002年に北朝鮮に入って、まだあちらにいたジェンキンスさんを取材したことがあり、いろいろウォッチしていますが、政治部、社会部の記者たちの情報を総合しても、今回だけは何か違う、本格的に進むのではないかという感触ですね。本当に進展してほしいです」
井上「朝日新聞は『再調査はすでに終わっている。ただ情報を出していないだけ』という見方もあると書いています」
キャスターの齋藤孝「水面下の交渉があるから訪朝かという見方も出ているとのだと思います。期待したいですね」
井上「独自制裁の解除となったとき、アメリカや韓国が何というかという話になるのかもしれませんね」
まあ、平気でウソをつく国だからね。油断は大敵だ。