サッカーW杯のコートジボアール戦で日本代表が敗れたあと、日本人サポーターがスタンドのゴミを拾い集めたことが話題になっている。これを報じた各国メディアは「すばらしい」と伝え、インターネットなどで瞬く間に世界中に広がった。海外では負けた側の観客が暴れることはあっても、スタジアムを清掃する光景はまずない。他国のサポーターたちも日本人の気配りに驚いている。
応戦に使った青いビニール袋
試合終了後、応援に使っていた青いビニール袋に周囲のゴミを拾い始める人たちがいて、みんながやりだしたらしい。ブラジルに留学中という男性サポーターは「これが試合につながって、気持ちよく次を迎えてもらいたかった」と話す。
その場にいたブラジル人リポーターは「ブラジル人はみんな驚いていました。日本は立ち直ると思ったね」と話す。他国のサポーターもいたが、ゴミを拾い始めたのは日本人だけだった。すぐに各国メディアが反応した。
「こんな日本人を愛さずにはいられない」(ブラジル)
「彼らの文化と教育にブラボー」(アメリカ)
「中国人には永遠に真似できないだろう」(中国)
ヨーロッパのスポーツ専門局も「負けた側がゴミを捨てることはあっても拾うことはない」と驚いている。
試合には負けたが、応援では勝った
現地にいるサッカー解説の松木安太郎は「きちんと片づけて帰ろうというのは、日本人ならではの気の使い方ではないかな」と話す。
スタジオの岩上安身(ジャーナリスト)「負け方っていうのがあるなあと思いましたねえ」
小松靖アナ「初戦は悔しい思いがありましたが、皆さんの行為に頭を下げたい気持ちです」
負けても世界を驚かせた日本人サポーター、みんなは見事に勝ったのだ。