STAP細胞の共同研究者で論文共著者の若山照彦・山梨大教授はきのう16日(2014年6月)、記者会見を開き「STAP細胞を証拠づける根拠がない」と言い切った。若山は教授は理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーに渡した実験用マウスで作製された「STAP細胞」を受け取り、STAP幹細胞の作製に成功したとしていた。しかし、「STAP幹細胞」を第三者機関に解析してもらったところ、小保方氏に渡したマウスとは別のマウスの遺伝子が確認されたという。
万能細胞の正体はES細胞
若山教授はSTAP細胞の存在を支持する証拠はなく、STAP細胞の正体がES細胞だったと疑っているという。小保方氏の実験ノートを1度でも見ていればもっと早く疑問を抱いたかもしれなかったが、早稲田大学を出てハーバード大ではバカンティ教授の右腕の優秀な研究者という触れ込みだったため、大学生に対してするように、実験ノートを見せなさいと要求することはできなかったという。
ロバート・キャンベル(東京大教授)「若山さんは(小保方氏が)早稲田、ハーバードから来たからノートを見せろと言えなかったと言っていますが、そこには日本、とりわけ大学で、権威に従う、信じるという文化的な脆弱性が見え隠れしているように思います」