15日(2014年6月)のサッカー・ワールドカップ、日本は初戦のコートジボワール戦に逆転負けし、長谷部誠は「自分たちのサッカーができなかった」と反省しきりだった。
前半14分、左サイドからのパスを受けた本田圭佑が迷わず蹴り込んだ見事な1発で勢いづくかと思われたが、そうはならなかった。ボール支配率は43%対57%、シュートの数は7本と20本という数字が、なにより日本の敗因を雄弁に物語っている。
ドログバを投入で浮足立ち、ボール取れない、奪われる…
日本はボールが取れない。奪われる。看板の「攻撃サッカー」どころか、防戦に追われて攻め上がることができない。そして後半17分、コートジボワールがエース、ドログバを投入すると、攻めが手厚くなり日本はさらに追い込まれた。
19分にFWボニ、2分後にFWジェルビーニョと立て続けに得点された。いずれも、サイドからのセンタリングをヘッドで合わされた。DFの注意がドログバにいったスキをつかれたといっていい。
攻め上がる場面すらなかったDF長友佑都は「ボールをとられて消耗した」といい、これも防御に追われて前線に切り込めなかった香川真司は「試合にのまれてしまった」という。これがW杯のプレッシャーというものなのか。本田は試合後のコメントすらしなかった。
スタジオには、元日本代表でFC岐阜監督のラモス瑠偉とコートジボワール人のタレント、ベルナール・アッカがいた。アッカが「申し訳ありません」とニコニコしているのと、「笑うな」とラモス。敗因を「自分たちを出し切れなかった。何が起きたのか知りたい」と選手起用に首を傾げる。「最初からみんなカチカチ。ゴールをとられる、サイド攻撃に対応できない。もったいない」
ラモス瑠偉「こんなバラバラの日本、初めて見ましたよ」
キャスターの齋藤孝「もっと高い位置から守備をしていけなかったんでしょうかね」
ラモス「日本のよさはそこにありますが、まったくできなかった。こんなバラバラ、初めて見ましたよ」
アッカ「日本がもっと攻撃的だったら、コートジボワール負けていたかもしれない」
ラモス「ドログバが入って、警戒し過ぎて、センタリングの余裕を与えてしまった。自分たちに負けてる」
日本は1次リーグを突破できるか。次は20日のギリシャ戦だ。そのギリシャはコロンビアに3―0で負けている。
ラモス「いま解決できるのは選手だけ。前のサッカー思い出して、自信もってやればできると思います。ギリシャに勝って、コートジボワールが負けて…」
アッカは「日本とコートジボワールが予選を突破する」と気楽なことをいう。
ラモス「仕事もらおうとしてるな」(爆笑)