原発事故をビジネスにする東電・數土文夫会長!廃炉工事の発注も受注も関係会社

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   W杯がキックオフしたが、少し変わった『週刊ポスト』の記事「W杯SEX得点王は誰だ」を紹介しよう。週刊ポストによれば、レアル・マドリードの絶対エース、クリスチアーノ・ロナウド(29)は女性のほうでも絶対王者だというのだが、おもしろいのはコンドームメーカー・デュレックス社が発表している「セックス頻度国別ランキング」だ。日本が予選で当たるギリシャが2006年は1位に輝いたそうだが、財政難の影響か11年には11位に後退してしまう。その11年ランキングで堂々1位になったのが、やはり日本が予選で当たるコロンビアだというのだ。グループリーグの相手は「強豪」ならぬ「性豪」揃いのようだ。

血税が注がれている会社だということをお忘れか!

   『フライデー』が東京電力・數土(すど)文夫会長のことをしつこく追っている。毎週のようにゴルフ三昧というのは以前書いたが、今週はこの御仁の「肩書き」を問題にしている。何しろ、東電会長だけではなく、JFEホールディングスの相談役、大成建設、LIXILグループ、武田薬品工業の社外取締役と「5足のワラジ」を履いているそうだ。

   これだけでも珍しいのに、フライデーにいわせれば、東電の工事の受注先を見ると、彼が関わっている大成建設の名前が多くあるという。廃炉作業のシミュレーションを行う「モックアップ・センター」構想に参加し、ストロンチウムに汚染された地下水の汚染を行う「透過性浄化壁」も大成建設が提案したものだというのである。

   ジャーナリストの斎藤貴男氏は「工事の受注側と発注側を兼ねているのですから、利益相反です」と批判している。血税を湯水のように注ぎ込んで何とか生きながらえている東電だということを、会長たるもの片時も忘れてはいけないはずである。大事故を起こしておきながら、それまでビジネスチャンスに変えようというのでは、天が許すはずはない。

恐妻家・浜田雅功「別居不倫」?妻・小川菜摘「彼と話をしなければいけない」おおコワ~

   フライデーお得意の張り込みネタが今週は冴えている。1本は不惑の星・浅野忠信が現在独身をいいことに、18歳年下のエキゾ美女と半同棲しているというもの。2人が並んで歩いているところが写っているが、やはり決まっている。

   彼女、ファッション誌のモデルでGoogleのCMやDJとしても活躍中の中田クルミ(22)というのだそうだ。あまりに堂々と歩いているので、もしやこれから公開される映画『私の男』の話題作りではないかと疑ってみたくなるほどだ。

   もう1本は「ダウンタウン」の浜田雅功(51)が家には帰らず、29歳のグラビアアイドル・吉川(きつかわ)麻衣子(29)と別居不倫しているというお話。吉川が出入りしているのは浜田の事務所になっている目黒区内の超高級デザイナーズマンション。今から4年前に放映されたドラマで会ったのがきっかけになったという。

   浜田は相方の松本人志とは違い、スキャンダルとは無縁だったそうだ。意外に恐妻家なのだという。これがバレたら大変だろうが、フライデーはそんなことにはお構いなしにカミさんを直撃してしまうのだ。

「事務所で吉川さんという女性と暮らしていることは知っていますか?」

   だが、子供をもうけ結婚生活25年になるという妻の小川菜摘(51)は泰然自若、動じない。

「夫婦仲は冷めてませんか?」

   なおも追いすがるフライデーに、「とてもうまくいっています。離婚とかもないです。たとえそう(不倫)だとしても家庭を壊すような人ではない」

   女と遊ぶのは芸の肥やしと取り合わないが、最後にこう漏らしている。

「彼と話をしなければいけないし、それはこれから考えます」

   いや~怖いな、このひと言。浜ちゃんますます家に帰れなくなる。それにしても目黒のマンションといい、本宅の成城にある豪邸といいすごい家である。お笑い芸人の中でもトップクラスなんだろうけど、こんなに儲かるものなんだとため息が出る。

早稲田大学はブラックか!?非常勤講師の大半が年収250万円未満、社会保険未加入

   お次は私同様身につまされるおカネの話。『週刊新潮』が早稲田大学の非常勤講師たちが反旗を翻したと報じている。ことの起こりは大学側から非常勤の人たちに「雇用に関する変更について」という文書が送りつけられ、そのなかに5年以上は契約を続けないという文言があったことからだという。

   何しろ早稲田には非常勤講師だけで3762人いる。平均年齢45.3歳で平均年収306万円。250万円未満が44%もいるそうである。しかも96%が社会保険に未加入だという。

   それと比べて、専任教員の平均年収は1500万円。そりゃ怒る。だが週刊新潮によると告訴は不起訴処分になってしまったそうだ。大学側も少し譲歩したようだが、非常勤で食べていくのは大変だ。

   私もずいぶんいろんな大学で非常勤講師をやってきたが、たしかに驚くほど安い。90分授業をやって1万円前後。学生たちをつれて飲みに行ったりすれば月4回の講師料がすっ飛んでしまう。

   いろいろな大学へ行ってわかったのだが、知名度のある大学ほど安いのだ。失礼だが、知名度の低い大学は多少多く出さないと講師が来てくれないのか、比較的高いところが多い。11年ほど非常勤講師や客員教授をやってきたが、意外に時間をとられるので、昨年で『卒業』させてもらったが、非常勤だけで生活しようと思ったら、いくつも大学を掛け持ちしなくてはならない。

   これから早稲田ばかりではなく、多くの大学で非常勤たちの「賃金もっとよこせ」という運動が広がるのではないか。そのときは私も応援に行くからね。

BMI27・5のメタボが最も長生き!やせ型は体力なくがん早死に

   『週刊文春で』「全16業種別ランキング『社長の出身大学』」という企画をやっている。不動産は日大、銀行は東大、百貨店は慶應、出版社は早稲田が1位。意外といっては失礼だが、日大が健闘している。ゼネコン、スーパーマーケット、飲食店、書店、ホテル旅館、パチンコホールなども第1位である。

   意外なのは病院と診療所は久留米大学が1位なのだ。内村直尚学部長によれば、「久留米大学では創立当初から医療(診療)に重点を置いてます。『開業するなら久留米』という評価は広まっている」そうだ。これからは大学も特徴がないと学生が来てくれない時代だから、この大学は先見の明ありというわけか。

   ところで、週刊文春が「長生きしたけりゃメタボが一番」だという特集を組んでいる。これを主張しているのは「日本ローカーボ食研究会理事長」でクリニック医院長の灰本元氏である。日本肥満学会が2000年に決めた判定基準では、統計上最も病気にかかりにくいBMI(ボディマス指数)は22を標準、25以上を肥満と定めている。だが、最近では欧米でも標準22神話が崩れつつあり、BMIは27.5が最も長生きすると出ているというのである。

   なぜやせているよりメタボのほうが死亡リスクが低いのか。灰本氏は日本人の死因の1位はがん、2位が肺炎だから、脂肪を蓄えなくてはいけないのだそうだ。やせると急激にこれらの肺疾患で死亡するリスクが高くなるという。

<「たとえば、重症の肺炎にかかれば、二週間も人工呼吸器をつけて、点滴と水だけで生き延びられるだけの体力が必要になる。
   ガンにかかった場合も同様です。胃ガンの手術を受けると体重が約十キロ減る。大腸ガンだと四~五キロの減ですみますが、大手術になる膵臓ガンでは二十キロ近くも減ってしまう。さらにこの体重が落ちた状態で、抗ガン剤を使って闘わなくてはいけません。ガンで生き残るためには、BMI二四以上はほしいですね」>

   私のBMIは22.3。もう少し太ってもいいということかもしれないが、酒が好きで血糖値が高いから、このぐらいでいいのかもしれない。最近はメタボだ、血圧が高い、尿酸値がどうだといい過ぎる。個人差があるのだから、そうした数値に一喜一憂しているほうが余程身体に悪かろうと思う。

「がん克服本」あざとい商売!治ったと宣伝してサプリメント・健康食品販売

   がんといえば、書店に行けばがん克服本が山と並んでいる。どれもこうすればがんは治る、私はこれでがんを克服したと大声でが鳴っている。こうした本の多くは、がん患者や身内にがんの人間がいる人たちの藁をもすがる気持ちにつけ込むあくどい商法ではないかと、常々思っているのだが、週刊新潮ががん克服本には嘘が多いという特集をやっている。

   最近話題になっているがん克服本では『食べ物だけで余命3か月のガンが消えた』(高遠智子 幻冬舎)という本があるそうだ。高遠氏は28歳で原発卵巣ガン(スキルス性)が見つかり、3年後には肺への転移が見つかり、余命3か月と宣告された。

   彼女は医師に別れを告げ、車いすで単身渡仏。パリの市場で勧められたトマトをかじったことで食の重要性を知り、現地の料理学校へ通う。激痛はあったが4年で料理学校を卒業し、中国へ行って薬膳を学ぶ。そうして今では年に1度受ける健康診断ではまったく異常なしだそうだ。

   週刊新潮がかみついているのは、ガン治療に割かれているページが213ページ中わずか34ページしかないことだ。あとは氏が推奨するオーガニック薬膳などのレシピ。また、なぜがんが消えたのかについてまったく記されていないことにも疑問を呈している。さらに、基本的な間違いがあると日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之氏が話す。

<「スキルス性の卵巣がんというのはありえません。スキルス性は胃ガンや乳がんにみられる組織型で、肺がんにもありません」>

   週刊新潮は<本の内容が事実とすれば、100万人に1人の奇跡であり、広くがん患者の参考になる本ではないことになる。また、誤診の可能性も否めない>のではないかと、出版元の幻冬舎に話を聞きたいと申し入れたが、「担当者が不在」でダメだったそうである。

   このような食事でがんを克服という本は多く出ているそうで、西台クリニック院長の済陽高穂氏の『今あるガンが消えていく食事 余命宣告からの生還』(マキノ出版)もそのひとつで売れているそうだ。だが、東大医科学研究所の上昌広特任教授は「これを食べればがんに有効だというデータはありません。養生訓としては正しいと思います。副作用もありませんしね。ただ、それでがんが治ることはありえない」とにべもない。

   なかには、手術も抗がん剤も放射線治療も「百害あって一利なし」と近藤誠医師より極端なことをいっている本『がんが消えた!――マイナス水素イオンの奇跡』(及川胤昭・理学博士、鶴見隆史・鶴見クリニック院長 幻冬舎)は、がんの主な原因を活性酵素と考え、それを徹底的に除去することが根本治療であるとしているそうだ。

   東大病院放射線科・中川恵一准教授によれば、活性酵素ががんと関係あるのは事実だが、「1度がんになってしまえば、活性酵素も何もありません。発生したがんについて、活性酵素の除去は全く効果がありません」とこちらもばっさり切り捨てている。

   しかも、この本を書いた著者は、沖縄のサンゴの微粉末を利用してマイナス水素イオン水のサプリメントを開発、製造しているというのである。何のことはない、本がサプリを売るための宣伝媒体になっているのではないか。

   これに似たケースはこれまでもあった。もっとひどい話がある。だいぶ昔になるが、某出版社はそこで出している健康雑誌で「がんが治る○○」「血糖値がすぐ低下する○○」と大々的に謳い、子会社でそれらの健康食品を売る薬局を作り販売していたのだ。さすがに薬事法違反か何かで手入れがあり潰れた。

   だが、こうした本作りが今なお続けられ、大新聞に堂々とその手の本の広告が載っている。ここに紹介した本がそうだというのではない。だが、出版倫理などといわないまでも、がん患者の弱みにつけ込んで売らんかなの本作りをする編集者にはなりたくないものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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