ここ数日の記録的大雨で、関東地方では道路の冠水、用水路などの氾濫が相次いだ。東京・青梅市では約6万戸の全世帯13万人余りに「避難準備情報」も出されたが、避難した市民は一人もいなかった。避難準備だからすぐ避難しなくてもいいように思えるが、防災アドバイザーの山村武彦さんは「避難行動に時間を要する高齢者や障害者は避難行動を開始してください。それ以外が準備という意味です」と説明する。
なぜ青梅市民は逃げようとしなかったのか。
役所は早めに発令。住民は「まだ大丈夫だろう」
避難準備の対象となった人々はこう話す。「どうしたらいいのかわからないんですよね」(中年女性)、「実感とミスマッチなんじゃないかな」(中年男性)
井口成人レポーター「自治体は今後の雨量などを予想して情報を出すのですが、住民の方は家の外に出てみて、『それほどのことはないじゃないか』と感じるという温度差があるようなんです」
青梅市が避難準備情報を出したのはきのう9日(2014年6月)午後4時18分だった。これまで各地の災害で情報の出し遅れが指摘されているため、早めに発令することにした。これが裏目に出たのか。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト