熊本県人吉市で県立球磨工業高校3年の荒川真侑子さん(17歳)が5月4日(2014年)から行方不明となり、この生徒とみられる遺体が見つかった。別の女性にわいせつ行為をした疑いで逮捕された静岡県浜松市の赤石弥容疑者(47)の供述を受け、熊本県警が人吉市・高塚山を捜索して発見した。
「学校に行く」と出掛けたが…前日に「あすは休む」と届け出
高村智庸リポーターが遺体発見現場を取材していた。「遺体は山頂にある駐車場から斜面を10数メートル登った雑草がうっそうと茂ったところに、青いビニールシートに覆われてうつ伏せの状態で置かれていました。遺体の腰や足の一部はすでに白骨化していました。
荒川さんは5月4日に学校へ行ってくると家を出ましたが、その前日、荒川さんは学校にあすは休むと告げていました。2人はインターネットで知り合ったようです。その後、2人の間で携帯のメールや電話でのやり取りがあり、5月4日に直接会っていたと見られています」
司会の羽鳥慎一「捜査線上に容疑者が浮上してきたのは何がきっかけだったのでしょうか」
犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏(元神奈川県警刑事)「女子高生が使っている携帯やパソコンなどの履歴を確認していく中から、容疑者の男の名前が出てきたのではないかと思われます。インターネットの出会い系がすべて悪いとは言えないが、顔がわからない分、いい人、優しい人と思い込みやすい。その隙を狙った犯罪手口だと思います」
いくらでもウソつけるネット交際
石原良純(タレント)「2人の接点はインターネットだけ。地方の街だと知り合いも多く、自分の本音をなかなか話せない。そのために見も知らない人に親近感を覚えるということもあるようですね」
前田典子(モデル)は「ネットならいくらでも嘘をつけるし、本性を隠していい人ぶってだますことも可能です。怖い情報ツールであることを肝に命じておかないと」
青木理(ジャーナリスト)はまだよくわからない事件という。「見えていない部分が多い事件ですよ。なぜ会い、いつどうやって殺したのなどがハッキリ見えない。これらが解明されれば、事件の全容もわかると思います」
赤石は47歳であることを隠して「ネット交際」をはじめ、会って「エエーッ。なにこのおじさん」と言われて殺したということは考えられる。