最新「拡散強調MRI検査」傷んだ神経1本1本撮影してピンポイント治療
石原は次に最新の検査法を求め千葉大医学付属病院を訪ねた。整形外科の大鳥精司医学博士が行っているのは「拡散強調MRI検査」と呼ばれ、神経繊維の1本1本まで鮮明に撮影することが可能な検査法だ。大鳥博士は「従来のMRI検査では神経の外形程度までしか撮影できず、どの神経が損傷を受けて痛みを発しているのかというところまでは分かりませんでした。この拡散強調MRI検査ならば、たとえば断裂した神経をピンポイントで特定できます。より確実かつ正確な痛みの治療が可能になりました」
病人、けが人が精神的に最もダメージを受けるのはおそらく「痛み」だ。これが改善されると、治療効果も大きく変わってくるのだろう。期待したい。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト