携帯電話会社のソフトバンクはきのう5日(2014年6月)、感情をもった人型ロボット「Pepper」を発表した。孫正義社長は「感情をもったロボットの第1号になります。最終的には、人の愛まで理解できるようにしたい」と話した。
ソフトバンクの販売店できょうから接客
人の表情を読みとって、機転の利いた会話もできるというので、記者が前に立ってみると、「あなた幸せそうですね。よく言われませんか?」「たまにいわれる」「やっぱり幸せは顔に出ますね」といった調子だった。そのうち、「ボクのこと、ただのロボットだと思っていませんか?」と逆襲。「正直、ロボットだと思ってる」「そんなわけないでしょ。ロボットに見えるけど、中に人が入ってるんですよ」なんていう。
きょうから携帯電話販売店で接客にあたるそうだ。女性が「携帯電話を探しています」「では、ゆっくり見ていってくださいね。いまはどんな携帯をお持ちですか」「ソフトバンクです」「ソフトバンク! そうこなくっちゃ」
来年2月から販売予定で、値段は19万8000円。身長は1.2メートル、真っ白な人型で、足はローラー型で移動もできる。人とのコミュニケーションに重点を置き、リチウムイオンバッテリーで12時間動く。ソフトバンクは将来的には介護分野などでの活用も検討しているという。
孫正義社長にもきついツッコミ
井上貴博アナ「ロボットもここまできました」
キャスターの齋藤孝「1人でいたら、話しかけちゃう」
井上「でもあの会話だと、ちょっと悲しくなる」
子どもへの読み聞かせやパーティーの盛り上げ役、ペットのような役割りもできる。胸にタブレットのような端末を持っていて、情報を求めると映像と一緒に映し出したりもできる。
会見では、孫社長の笑顔を見て「微妙な笑顔ですね。大事な取り引き先との交渉だと決裂させてしまいますよ」と笑わせる一幕もあった。
司会の夏目三久「そんな細かい笑顔も読みとってるんですね」
井上「孫社長にこんなこと言える人間、なかなかいませんよ」(笑い)
他にも、シャープは玄関先などを巡回して、不審者に「お帰りください」という防犯ロボットなど28品目を披露した。まだまだある。いまも宇宙ステーションにいる「KIROBO」、オバマ大統領を出迎えたホンダの2足歩行型の「ASIMO」もある。
斎藤「サッカーのロボットは難しいらしい」
井上「ロボットに感情というのは素晴らしいと思いますが、アナウンサーの食い扶持がなくなってしまうのではないか」