雲仙・普賢岳「大火砕流」…『フライデー』編集長だった23年前!直前にカメラマン撤収の幸運
きのう4日(2014年6月)の朝日新聞にこんな記事が載った。<消防団員や報道関係者ら43人が犠牲になった雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で23年となった。この日を「いのりの日」と定めている長崎県島原市では、市役所などで半旗を掲げたり、慰霊碑に花を供えたりして、犠牲者を追悼した>
あのとき私は『フライデー』の編集長だった。フライデーからも現地に2人のカメラマンを派遣していた。大火砕流が起こる2日前だったと記憶しているが、担当の編集部員に「だいぶ長くなるからいったん引き上げてもらえ」と伝えた。部員から連絡が行き、2人は現場を離れた。その2日後に火砕流で多くの尊い命が失われた。ライバル誌の『FOCUS』のカメラマンも犠牲になった。
その後、いくつかの新聞、週刊誌から「なぜ引き上げさせたのか。何か予感のようなものがあったのか」と聞かれたが、そんなものは何もなかった。ただ運がよかったとしかいいようがない。犠牲者の方々の冥福を祈りたい。