STAP細胞論文問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーは、追加論文に続いて主論文の撤回にも同意した。4月の会見で小保方はSTAP細胞があるという論文の結論が正しい以上、撤回すべきでないなどと主張していた。
内科医のおおたわ史絵「背景にどんなできごとがあって撤回になったのか。みなさんご興味のあることと思いますね」
代理人弁護士「STAP細胞があるという主張に変わりがない。苦渋の決断」
代理人弁護士によれば、STAP細胞があるという主張に変わりがないが、陰に陽に取り下げへの圧力があり、「苦渋の決断」だったという。
科学ジャーナリストの寺門和夫氏は、STAP細胞論文を掲載した雑誌「ネイチャー」の影響と見る。独自にSTAP論文を検証していた編集部は先週末、論文を取り下げるとの判断を著者側に伝えた可能性があるという。
そこで、論文共著者のバカンティ・ハーバード大教授を含めた執筆者らが「雑誌側から取り下げられるよりは、自分たちから撤回したほうがいいとの判断をくだした」(寺門)と見られるという。