栃木県今市市(現・日光市)で下校途中の小学1年の女児(当時7)が刺殺された事件の犯人が、8年半ぶりにようやく逮捕された。鹿沼市の無職、勝又拓哉容疑者(32)は「殺したことは間違いありません」と話しているという。
残忍な殺害手口
2005年12月1日午後2時40分ごろ、下校途中の女児が自宅近くで友だち2人と別れたあと行方が分からなくなった。翌日になって60キロ離れた茨城県常陸大宮市の山林に遺体で発見されたが、残酷な殺害痕だったようだ。全裸の状態で顔には殴られたあとのような打撲痕や10数回におよぶ刺し傷、心臓を刺通したのだろう、体内に血液がなかったという。
勝又は事件直後から不審者として捜査線上に浮かんでいた。しかし、決め手になる物的証拠がなく捜査は難航した。今年1月(2014年)に偽ブランド品を販売目的で所持していたとして商標法違反で現行犯逮捕され、「自分がやった」と犯行をほのめかす供述を始め、押収したビデオ画像の中に殺害された女児とみられる姿があったことが決め手になった。押収品には複数のナイフ、猟奇的な物や児童ポルノに関するビデオがあったという。
日本語苦手で不登校に
母親は台湾出身で、勝又は殺された女児と同じ小学校に通い、日本語が話せず中学校は不登校だったという。事件後の6、7年前に母親と2人で鹿沼市に越してきて、勝又は5年前に日本に帰化している。中学の卒業文集に「未来はいろいろ挫折が出てくると思います。でも人生は自分で選ぶしかありません…僕の将来はどうなっていくのか。コンピュータの中のような世界かそれともゲームの世界か…」と綴っていた。
司会の小倉智昭「(殺された女児が)遊戯をしている映像を見ると、かわいいし愛くるしいお嬢さんだったですねえ」
注目の話題にわりには、出演者の口数は少なかった。