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切り付けられたAKB!「握手会」というビジネスモデルは危ない…第2、第3の梅田は出てくる

   AKB48のメンバーが握手会に来ていた男に切りつけられた事件は、AKB48ブームの終焉を感じさせた。週刊文春によれば事件はこうだ。5月25日午後4時55分、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターで行われていたAKB握手会の6番レーンで悲劇は起きた。黒の上下ウィンドブレーカーを着た梅田悟容疑者(24・無職)は、テントに入るなり、手提げバックから刃渡り20センチの折りたたみ式のノコギリを取り出すと、先頭にいたAKB48の人気メンバー・川栄李奈 (19)と入山杏奈(18)、止めに入ったアルバイトの男性スタッフを切りつけたそうだ。

   川栄、入山は右手の指を骨折、入山は頭部にも深い傷を負い、搬送された病院で3時間もの手術を受けたという。AKBの担当記者がこう話す。<「運営側は、事件当初から穏便に済ませようと画策していました。事件が起きるなり、『センセーショナルな表現はやめてほしい』と各マスコミに通達したり、『我々はテロには屈しない』と訳のわからないことを言い出して翌日以降のイベントを強行しようとする動きもありました」>

   年端もいかぬ少女たちが切りつけられ大ケガを負ったというのに、翌日の「握手会」を強行しようとしていたとはあきれるばかりである。

   週刊文春によれば、AKBにとって握手会は生命線だという。ファンが特典である握手券を求めてCDを大量購入することでAKBはミリオンヒットを連発してきたからだ。<「握手会自体は大赤字です。一億円近い持ち出し金で会場を借りることもザラ。シングルを出す度に協力させられるレコード会社はヒーヒー言ってます」>

   事件当日は、握手会に参加した約5000人のファンに対し、運営側は100人の警備体制を敷いていたことを強調しているが、穴はあったそうだ。<「地方の握手会では、スタッフの多くが、現地で時給八百円前後で雇われるアルバイト。未経験者も多いので監視体制はザルです。かつて悪さをしてAKB公演を出禁になったファンも簡単に入れてしまう。会場には金属探知機や持ち物検査もなく、手の平チェックのみ。これはかつてメンバーに体液を付着させて握手した輩がいたからです。『ハガシ』と呼ばれるスタッフもいるのですが、これは握手の制限時間を守らないファンをメンバーから『剥がす』ため。要するに運営が一番気にしているのは時間通りに握手会が終わることなんです」(元スタッフ)>

   週刊文春のいうとおり、<どんな事情があるにせよ、梅田容疑者の凶行は許されることではない。だが、異性に対する想像をたくましくする青少年たちを相手にした、「握手会」というビジネスモデル自体が、日常的に少女たちを危険に晒してきたのも否めない事実である>。こうした商法を「新しいビジネスモデル」などと持ち上げ、秋元康はじめAKB48を「売り物」にしてきた連中に媚びへつらってきたメディアも同罪である。

   『週刊新潮』ではAKBに詳しいライターがこう語っている。<「メンバーは作り笑顔で握手を続け、時に罵倒されるうちに『私、何やってんだろう』と思ってしまい、中には精神的に病んでしまった子もいます。今回の事件をきっかけに拒否反応を示すメンバーがさらに増え、握手会自体がなくなる可能性もあると思います」>

   握手会はもちろん、バカ騒ぎする「総選挙」も止めたほうがいい。無知で純情な若い男たちだって、自分たちがいいように操られ、カネをむしり取られていることに気付いてきているはずだ。嫌な話だが第二、第三の梅田が出てくるのは間違いないのだから。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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