拉致問題再調査!北朝鮮どんな回答?特定失踪者の姉「『死んでいました』では納得できない」

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   安倍首相は拉致被害者の再調査で北朝鮮と合意したと発表した。26日(2014年5月)からスウェーデンのストックホルムで行われた日朝協議の結果で、北朝鮮の調査開始で日本も制裁措置の一部を解除する。解明がどこまで進むか、期待と懸念が交錯する。

拉致被害者は12人、特定失踪者は約470人

   合意は拉致被害者、拉致の疑いのある行方不明者を含む、すべての日本人の包括的調査を約している。北朝鮮は3週間後に調査委を立ち上げ、生存者が発見された場合、帰国させるとしている。朝鮮中央テレビも昨夜、「包括的で全面的な調査を進め、日本人に関するすべての問題を解決する意志を表明した」と伝えた。

   日本政府が認定する拉致被害者は現在12人だが、拉致された可能性を排除できない「特定失踪者」は約470人いる。安倍首相は「すべての被害者のご家族が、ご自身の手でお子さんたちを抱きしめる日がくるまで私たちの使命は終わらない」とかたった。

   しかし、これを受けた家族の思いはさまざまだ。横田めぐみさんの父・滋さんは「最後の機会と思っています。ぜひ成果をあげていただきたい」といい、母の早紀江さんは「みんなが歳をとって体力もなくなってきているので、再会の日を願っています」

   田口八重子さんの兄で、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さんは、「千載一遇のチャンス。これを無にすることなく、確実にこの展開をリードしてもらいたい」と話す。特定失踪者の古川了子さんの姉、竹下珠路さんは「すごく大きな一歩。期待としたいが、『何人かが死んでました。あとは入境してません』では納得できません」という。

   拉致問題は2002年9月の小泉首相の訪朝で、5人の拉致被害者の帰国が実現した。しかし、北はその後、拉致は解決済みと主張して協議はこう着状態になった。08年には外務省が「北朝鮮が再調査を約束した」と発表したが、進展はなかった。今年に入って3月、横田夫妻がモンゴルでめぐみさんの娘のキム・ウンギョンさんとの面会し、事態の進展が期待されていた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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