大阪市西成区の准看護師・岡田里香さん(29歳)が遺体で見つかった事件で、岡田さんになりすまして中国・上海に出国していた日系ブラジル人女性が、上海の日本総領事館に出頭し、中国の公安当局に身柄を引き渡された。
この女は事件にどうかかわっているのか、いったんは逃げながらなぜ出頭したのかなど謎だらけだ。どうやら『主犯格』は一緒に出国した中国人女性のようだが…。
准看護師・岡田さん殺害後に数枚のクレジットカード偽装取得
日系ブラジル人女性の父親は「娘はこの4年ぐらい、この家には帰っていない。東京で中国の女性、元留学生と同居していたのは彼女から誘われたからだと思う」と話している。彼女が住んでいたマンションの住人は「穏やかそうな女性で、会えばニッコリ笑って挨拶してくれました」「大人しい女性だったね。そんなワルとは見えなかった」と話す。
井上貴博アナ「岡田さんが殺されたのは3月下旬と見られています。しかし、4月に入り、岡田さん名義のクレジットカード数枚が発行され、遺体を隠したレンタル倉庫の料金や上海への往復航空券、さらには上海市内でも使用され総額は約100万円にもなっています。彼女が総領事館に出頭してきた時の様子はどうだったのでしょうか」
TBS上海支局の沖倫太郎記者が報告した。「出頭したときのくわしい状況はまったくわかりません。当初、領事館は後ほど詳しい説明をすると言っていましたが、その後に中国側との交渉があるので情報は一切出せないに変わりました」
中国公安筋「彼女には早く出て行ってほしい」ブラジルに強制送還の可能性
司会の夏目三久「中国に身柄が拘束されたら、引き渡しはどうなるのでしょうかね」
日本が犯罪人引き渡し条約を結んでいるのはアメリカと韓国だけで、中国とない。また、彼女の国籍がブラジルのため、中国が強制送還という処分を出しても、日本ではなくブラジルに送り返される可能性がある。
沖記者「中国の公安当局幹部は、彼女には長く中国にいて欲しくないと話していましたから、短時間で強制送還という処分が出る可能性があります」
中国人女性の方も早急に捕まえてほしいが、こっちの身柄引き渡しはもっと面倒だろう。