小学生から養成してついに世界一
ここに至るまでに3つの条件があった。協会は2000年ころから小学生の育成強化を始めた。小学生連盟を発足させて、年代で競うシステムを作り、海外遠征にもどんどん出した。桃田はその成果のひとりだ。12年の世界ジュニアで日本人初優勝している。今大会でも無敗だった。
次が「パクイズム」。アテネ五輪で日本は2回戦どまりと惨敗した。協会は全日本コーチにバルセロナ五輪の金メダリスト、韓国のパク・ジュポン氏を起用した。彼は勝つための戦略をたたきこみ、そのための練習を課した。
そしてもうひとつが「オグシオ・ブーム」だった。例の小椋久美子・潮田玲子のペアの人気だ。これがバドミントンへの関心を高め、コマーシャルも入りスポンサーもついた。強化費もアップし、競技人口は2000年の16万人が12年には25万人になった。これにともなって成績もアップしていく。
陣内「今回、全部が強い最高のチームができあがった。その結果の優勝なんです。大竹さん、加藤さん、テリーさんに、凄いともっと言っていだきたい」
司会の加藤浩次とキャスターのテリー伊藤「凄い。無理にいうんじゃなくて、ホントにすごいから」
ところが、この大会では女子も同様の「ユーバー杯」で準優勝した。大竹がこれを伝えたのだが、スタジオの反応は「はあ~」とやはりいまひとつ。まだまだというべきか。テニスの錦織圭選手が2位になった先週のマドリード・オープンでは大騒ぎだったのに…。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト