西成「準看護婦殺害」スパイに利用された?別人なりすます「背乗り」偽造パスポートで出国

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   大阪西成区の准看護師・岡田里香さん(29)が3月(2014年)に失踪し、先週21日に東京・八王子のトランクルームから遺体で見つかった事件の状況がだんだんわかってきた。なにやら推理小説めいて、ナゾはかえって深まっている。

   市営住宅に1人暮らしだった岡田さんは、3月下旬に職場を出て消息を絶った。心配した母親が5月4日に訪ね、室内に血痕を拭き取った跡があるのを発見して警察に届けた。トランクルームで発見された遺体には数十か所の刺し傷があった。殺人事件であることは間違いない。死亡時期は3月下旬と推定されている。

10年会っていなかった日系ブラジル人の同級生から突然連絡

   周辺捜査で奇妙なことがわかってきた。4月に母親が送ったメールに返信があったが、なりすましとみられる。トランクルームは岡田さん名義で4月中旬から1か月の契約だった。遺体は「人形」として西成から宅配便でトランクルームに送られていた。

   さらに、岡田さんの名義でパスポートを取得した日系ブラジル人の女性が5月3日に中国籍の女性と羽田から上海へ出国していた。ブラジル人は岡田さんの小学校の同級生で、東京に住んでいたという。この2月、岡田さんら同級生と大阪で会食していたことが分かっている。これは岡田さんのフェイスブックへの書き込みで明らかになったもので、岡田さんは「同級生と10年ぶり」と書き、女性4人の写真も載っていた。4人は3月にも会食していて、盛り上がっていたらしい。岡田さんは3月19日、「不愉快なことがあった」と書きこんでいたが、それが何であったかはわからない。

   ブラジル人女性が出国する際、中国籍の20代の女性と一緒だったことが防犯カメラで確認されている。この女性は八王子市内の大学に留学しており、大学とトランクルームは遠くない。

   岡田さんとブラジル人女性を知る人によると、2人は家族ぐるみのつきあいで、ともにおとなしい性格。殺したり殺されたりというような人たちじゃないという。いまのところ、わかったのはここまで…。

周辺に八王子市内の大学留学の中国人女性

   パスポートは本人確認の書類が通れば、本人以外でも取得は可能だ。別人の写真が貼ってあるが、パスポートは本物である。勝谷誠彦(コラムニスト)はすっかりスパイ説だ。「ひょっとしたら本命は中国人女性だな。彼女が岡田名義のパスポートを使ってという見方もある。外事・公安では『上乗り』というが、工作員が仮の身分を作るためにパスポートが必要で、仕事をして帰ったとも考えられる。でないと、動機がわからないですよ」

   上乗りじゃなくて、「背乗り」じゃないかな。

   司会の加藤浩次は困って「まあ、想像の範囲ですが」

   キャスターのテリー伊藤「パスポートの偽造なんて素人は考えつかない。殺害してもすぐ出国してない。パスポートができるまで待っていたとなると、かなり計画的ですよ。中国は犯罪人引き渡し協定がないからね」

   リポーターの阿部祐二も「10年ぶりに突然同級生が訪ねてくるというのも、そういう見方とつながります」

   加藤「不愉快というのが、なんだったのか」

   テリー「2人の後ろにまだいる」

   話はどんどん飛躍する。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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