カンヌ国際映画祭できのう22日(2014年5月)、学生監督の作品を競う「シネフォンダシオン」という部門で、日本人女性の作品が2位になった。平柳敦子さん(38)でシンガポール在住。長野県生まれ、俳優を目指してサンフランシスコ州立大(演劇専攻)に学んだあと、映画監督になりたいとニューヨーク大学大学院ティッシュ・アジア校に学んだ。カンヌに出されたのは、その卒業制作で撮った「Oh Lucy!」という作品だ。
アメリカで演技・監督学んだ平柳敦子さん…卒業制作「Oh Lucy!」
平柳さんは東京で行われたショートフィルム・フェステバルでグランプリを獲得し、その縁で桃井かおりさんに出演をオファーして、桃井さん主演でできた映画だ。桃井さん演じる55歳のOLが、英会話の学習に奮闘するコメディーで、英会話学校に入ってLucyという名前と金髪のカツラを与えられ、授業を受けるうちに違う自分に目覚めていくというお話である。
司会の加藤浩次「これコメディーなの。へえ~」
映像がちょっと流れた。桃井かおりが似合わない金髪姿で登場して、けだるそうに商店街を歩いたり、キャバクラみたいなシーンも出てくる。紹介する森圭介アナも「学生さんの作品ですからまだ公開されていないので、どういう内容かくわしくはわからないのです」という。
河瀬直美監督の「2つ目の窓」も試写大好評
キャスターのテリー伊藤も大喜びだ。「ちょっと見てみたいね」
森「何度も桃井さんに頼みにいって、桃井さんは『学生さんの作品だから』と無償で出演したそうです。この作品は短編なんですが、長編映画の導入部分なんだそうです。もしかすると、これが長編になるかもしれないんです」
加藤「さらに広げて!」
この部門は1998年の創設だが、日本人の受賞は初めてだという。今回のカンヌでは、河瀬直美監督の「2つ目の窓」が試写で大好評と伝えられ、 グランプリをねらう。2014年は女性が元気なようだ。