もう捕まえてください!妻も手を焼いていたASKAクスリ漬け!「どうすれば…」身内にも相談

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「大飯原発再稼働差し止め」「厚木基地飛行差し止め」当たり前の判決下すようになった裁判官に期待

   パソコン遠隔操作事件で威力業務妨害などの罪に問われていた片山祐輔被告(32)が「有罪」を認めたのは自業自得であるが、彼の弁護士や冤罪の疑いありと逮捕に疑問を投げかけていた『週刊現代』などは、ガックリきたことであろう。人は見かけによらないものだ。

   このところ、世の中の変わり目を予感させる報道や判決が続いている。朝日新聞がスクープした東京電力福島第一原発所長・故吉田昌郎氏が政府事故調査・検証委員会の調べに答えた「聴取結果書」(吉田調書)は衝撃的な内容がふんだんにある。

   事故直後、吉田所長の待機命令を無視して、9割の東電所員たちが現場を離れ撤退していたという事実もそうである。これは座礁した韓国船から船長ら乗組員が真っ先に脱出したことと同じではないのか。原子力規制委員会の田中俊一委員長は朝日新聞の取材に対し、「(吉田調書は)読んでいない。知らない」と答えたというが、即刻読むべきである。

   こうしたことも含めて、東京電力や政府事故調が隠していることはまだまだあるはずだ。都合の悪いことにフタをしたまま再稼働しようという安倍首相や他の政治家連中が、雁屋哲の漫画『美味しんぼ』の記述を批判するなど笑止千万である。

   注目の判決は2つ。ともに朝日新聞の5月22日付から引用。<関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、住民らが関西電力に運転の差し止めを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。樋口英明裁判長は250キロ圏内に住む住民らは差し止めを求めることができると判断し、運転差し止めを命じる判決を言い渡した>

   <米軍と自衛隊が使う厚木基地(神奈川県)の騒音訴訟で、横浜地裁は住民の苦痛の訴えに理解を示す判断を下した。 損害賠償だけではない。自衛隊機は原則として夜間と早朝は飛んではならない。全国の基地騒音訴訟を通じて、初めての飛行差し止めを命じた>

   まだ地裁の段階だが、こうした『当たり前』の判決が出てくるようになったのは、もしかすると裁判官たちが『正義』という問題を真摯に考え出したからかもしれないと、淡い期待を抱かせてくれる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト