父兄と児童を合わせると合計約3000人という日本一のマンモス運動会が開かれた。近年、移住者が急増している東京・江東区の豊洲北小学校は児童の数は1164人。都内の小学校の平均児童数の約3倍だ。全児童が整列すると校庭は子供たちにうめつくされ、2、3階の教室のベランダは、わが子の勇姿をカメラに納めようとする父兄たちで鈴なりになった。
場所取り禁止!50メートル走もゴール正面に順番に並んでわが子の勇姿撮影
司会の夏目三久「学校側も工夫をしていて、混乱を避けるため校庭でシートによる場所取りは禁止し、その代わりにベランダを開放しました」
そもそも、校庭でシートを広げたら子供たちがいる場所がなくなってしまうのだ。50メートル走では子どもの走る順番通りに保護者をゴール正面に並ばせ、正面からわが子を撮影できるように配慮もした。
なぜ豊洲に人口が急増しているのか。不動産鑑定士の西原崇氏は「新しい街で道路が広く、緑も多い。子育てがしやすいし、都心にも近く、港区に比べ不動産物件も安いからです」と説明した。子供を豊洲北小学校に通わせているタワーマンション41階の住人の新井正憲さんは「子育てがしやすいというのが一番の理由で引っ越してきました」と話す。
目立つ服装させないとどこにいるかわからない
夏目「豊洲には小学校が2校ありますが、それだけでは間に合わないので、新しい小学校の建設を計画中です」
それにしても、1164人の中からわが子をどうやって探すのか。ある母親は「青い長めのブルーの靴下をはかせました、これなら、顔を見て確認するより見つけやすいと思いました」と笑った。来年は豊洲の小学校はもっとマンモス化しているのだろう。