一転、「すべてに真犯人は私です」とパソコン遠隔操作事件の片山祐輔被告(32)が観念したのは、荒川の河川敷に「真犯人メール」を仕込んだスマフォを埋めているところを、捜査員に見られていたことだった。
ご苦労なことに、奥平邦彦リポーターがその河川敷に出掛けて行った。「片山被告はバスで現場近くまで来て、降りる際に自分以外にいないことを確認し、スマホを埋める際にも周囲に人がいないかを確認してから埋めたそうです」
母親が出した保釈金1000万円没取
弁護士から「真犯人メール」の仕掛けがばれたことを知らされた片山は、死のうと考えたと話している。
井上貴博アナ「最初に片山被告が自殺しようとしたのは、自宅近くの亀戸にある公園の公衆トイレ。しかし、死にきれず、亀戸から50キロ以上離れた高尾山に移動して、再び自殺を試みようとしたようです」
高尾山山中にも奥平は行っていた。いや、ご苦労さん。「被告は途中で缶チューハイ5缶を買い込み、飲みながら自殺する場所を探していたと思われます。そして、ベルトで首を吊ろうとしましたが、ベルトが切れて自殺できず、山を降りて京王線・山田駅のホーム下にある退避スペースから佐藤弁護士に電話をかけたようです」
これから死のうという奴が缶チューハイばかり5缶も買い込むかね。それはともかく、その晩は新宿まで戻ってホテルに泊まり、きのう20日朝(2014年5月)に弁護士事務所に姿を現した。佐藤博史弁護士は「全部自分が犯人でしたと聞いたときには一瞬驚きました。無実だと信じていたが、完全にそういう意味ではだまされましたね。自作自演のメールを送ったのは、母親を安心させたかった。そのためには裁判を早く終わらせたかったと話しています」と言う。その母親が出した保釈金1000万円は、裁判所が「真犯人メール」を証拠隠滅と判断すれば没取される。