他人のパソコンを遠隔操作して殺害などを予告したとして威力業務妨害などの罪で裁判中の片山祐輔被告(32)が、自作自演のアリバイつくりで墓穴を掘った。先週16日(2014年5月)、報道機関に届いた真犯人を名乗るメールには、「あ、真犯人です。お久しぶりですね。なんでこのタイミングかというと、片山氏がかわいそうになったからです。警察・検察は片山被告に1億円ぐらい補償してあげてくださいね…」とあった。
東京・荒川河川敷に埋めたタイマー送信のスマホ
自作自演メールの送信時間は午前11時37分で、片山はこの時刻に東京地裁に出廷中で、裁判終了後の会見で記者からメールの差出人を問われた片山は、「自分ではない」と答えていた。ところが、警視庁の捜査員が前日の15日夕、片山が東京・江戸川区の荒川河川敷で何か埋めるのを目撃していた。16日に掘り返したところスマホが出てきて、メールと同じ文言があったほか、スマホの付着物から片山のDNA型が検出された。メールはタイマー機能を使って送信したとみられている。
東京地検は片山が真犯人を装ってメールを送った自作自演で、証拠隠滅を図ったとして東京地裁に保釈取り消しを求める手続きを取った。
納得できないのは片山の無罪を主張してきた主任弁護人の佐藤博史弁護士だ。「片山さんは今の時期にこんなメールを書く動機は絶対ない。(姿を消した理由について)よほどショックを受けたとしか考えられない。最後の電話は19日午前10時22分ですけど、その後、音信不通になっちゃって…」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト