「美味しんぼ」休載に勝谷誠彦 怒り心頭!「ビッグ・コミックは敵前逃亡。卑怯だ」

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   人気マンガ「美味しんぼ」の福島原発をめぐるエピソードが物議をかもしているなか、シリーズ最終話が掲載された週刊「ビッグ・コミック・スピリッツ」がきょう19日(2014年5月)に発売された。ここでは登場人物が「福島から逃げる勇気を」と呼びかけている。

シリーズ最終話「福島の人たちに危ないところから逃げる勇気をもってほしい」

   問題になったのは「福島の真実」というシリーズの先週号で、主人公が福島を取材中に疲労を感じさらに鼻血を出す。これに、実名で登場する双葉町の井戸川克隆・前町長が、「被ばくしたからですよ」「福島に住むべきでない」と言い切っている。

   これらは井戸川氏が日ごろから言っていることなのだが、因果関係については、鼻血が出るほどの被ばくは現実の双葉町の汚染とはけた違いの線量になるというのが、科学者の見解だ。マンガとはいえ、影響力の大きな「美味しんぼ」だけに、政府、自治体、被災者から「事実ではない」「風評被害を招く」と抗議の声があがった。

   しかし、作者の雁屋哲氏は「2年かけて取材した真実をありのままに書くことがどうして批判されるのか」と言い、最終話を出したあとで反論するとしていた。

   その最終話は、福島から北海道へ移って子育てをしながら酪農を営む家族の話だ。その中で、主人公の父親に「私は1人の人間として、福島の人たちに危ないところから逃げる勇気をもってほしいと言いたいのだ」「子どもたちが心配だ」と言わせている。

「雑誌は編集長のもの。編集長がはっきり見解を示せ」

   「ビッグ・コミック」は10ページにわたる特集を組んで、13人の有識者の賛否、編集部の見解を載せている。編集部は「さまざまなご意見が未来を見定めるための穏当な議論へつながる一助となれば」とし、「美味しんぼ」は一時休載するとしている

   司会の加藤浩次は能天気に「休載は今回のことと関係なく、休載予定だったとか言いましたが…」

   これで勝谷誠彦(コラムニスト)が切れちゃった。もともと編集者だ。「言ってるだけ。ホントかどうかわからない。雑誌は編集長のものだから、編集長が責任をとればいい。雁屋さんはああいう人なんです。今回は原発だから大きな騒ぎになりましたが、いままでだって、飲食店や生産者に対して疑問を重ねてきてます。売れる本だから批判もされてきた」「意見を出すことは批判さるべきではない。また別の意見をたくさん載せれば免責というものでもない。編集長の意見が非常にあいまいでいい加減です。この収拾の仕方は納得いかない。敵前逃亡だ」

   雁屋の反論が掲載されるといっていたが、載っていなかった。

   勝谷「おかしいじゃない。卑怯、卑劣、敵前逃亡」

   加藤「今後どうなるのかわからないですが…」

   勝谷「この号でやるべきなんです。たとえどんな間違いをしても、それをちゃんと説明をして、それから休載とかすべきであって、その前に止めてしまうというのは、メディアとして最低」

   勝谷の言は正論だが、だれも口を挟まず言いっぱなしで終わった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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