覚醒剤所持容疑で逮捕された人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(宮崎重明=56)は、容疑を否認しているというが、自宅からは、覚醒剤のほか合成麻薬のMDMA、吸引器具、検査キットまでが見つかっており、尿検査でも覚醒剤とMDMAが検出された。知人の女性(37)宅を出たところで逮捕されたが、この女性からも覚醒剤の陽性反応が出た。ASKAはこの女性宅で常習していたと見られる。
昨年8月に週刊文春「シャブ&飛鳥の衝撃」
パートナーのCHAGE(56)は「深くお詫びします。彼には、自分を大切にしてほしいといいたい」と話したが、彼が謝ることではないだろう。
ASKAのクスリ疑惑については、昨年8月(2013年)、週刊文春が「覚せい剤吸引を隠し撮りされて暴力団に脅されている」と報じ、本人も事務所も否定したが、その後、記者を自宅に呼んで、「使っていたのは眠気防止のアンナカ(禁止薬物ではない)で、これをパイプで吸っているところを隠し撮りされた」と暴力団員と接触があったことは認めた。
音楽活動を自粛し表舞台から消えていたが、警察は内偵捜査を続けて逮捕に至ったとみられる。キャスターのテリー伊藤は「週刊誌に報じられてもやめられなかった。相当重症ですよ」という。
1979年、高校の同級生だったCHAGEと組んで21歳でフォークでデビューした。曲はみなASKAが作った。80年代にはポップスに転じて、「チャゲ&飛鳥」でヒットを飛ばし、91年の「SAY YES」は280万枚、93年の「YAH YAH YAH」は200万枚の大ヒットだった。さらにアジアツアーと順風満帆だった。
それが09年突然、無期限の活動中止を表明し、以後は2人ともソロ活動をしていたが、昨年1月にASKAが「CHAGE & ASKA」復活を宣言。ところが、直前の6月にASKAの体調不良で延期になった。そのときCHAGEが「変なものやめろ」といってもめたという話がある。 その後、週刊誌の報道が出たのだった。
初犯で執行猶予?
テリー「薬に頼らないといけないなんて、ミュージシャンとして終わってる。スポーツ選手でも薬物の記録は消される。薬でできた歌だって何の価値もない。しかし、彼はいいやつなんですよ。だから生半可で出てきてほしくない。これまでの(薬物の)例をみても、みんな沈んでいく。暴力団とのつながりは切れ難い」
勝谷誠彦(コラムニスト)「CHAGEさんは早い段階からやめろといっていた可能性がある。彼は偉いね」
司会の加藤浩次「音楽に行き詰まって薬。じゃないかもしれない」
ASKAは10日間の勾留が認められて、きょうから本格的な調べが始まっている。覚せい剤では初犯には執行猶予が通例だ。8月頃には出てくる。問題はその後だろう。