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「遠藤バブル」に乗り遅れるな!若貴時代以来の相撲人気に協会も特別扱い

   話はがらっと変わる。大リーガーに行った田中将大やダルビッシュ有が大活躍しているが、忘れられた大相撲にも久しぶりの人気者が登場した。遠藤である。『週刊新潮』は<夏場所初日が「満員札止め」になるのは、『若貴時代』以来17年ぶりだという。人気の理由は、「13年ぶりの3横綱」もあるだろうが、やはりこのイケメン力士の『初髷』見たさだろう>と書いている。

   日本相撲協会関係者が<「初日の取り組みにかけられた懸賞は鶴竜らを凌ぐ14本と、過去最多だった先場所の145本を上回る勢いでだ」>と話している。チケットも近年にない売れ行きで、場所前に初日、7日、8日、14日、千秋楽の前売りが完売になったそうだ。

<「『遠藤バブルに乗れ』とばかりに、協会も必死です。両国国技館には『お姫様抱っこ』の撮影ができる写真パネルが設置され、グッズも旧来の『ザンバラ髪』バージョンと新『髷』バージョンの2パターンが売られる特別待遇。売れ行きは、さすがに大横綱白鵬には及ばないまでも、鶴竜、日馬富士を大きく引き離す『超横綱級』です」(同)>

   そのうえ「髷騒動」まで勃発していたという。初めてテレビで髷を公開したのは5月1日のTBS『NEWS23』だったが、その前の4月上旬には永谷園のCM撮影で髷を結っていたという。だが、4月24日の番付発表では「まだ結えない」と嘘をついたというのだ。大騒ぎするほどのことではない。

   遠藤のすごいところは、これだけ騒がれても相撲ではきっちり結果を残していることである。4日目の鶴竜戦では金星を上げ、きょう5月8日の時点で4勝1敗。ようやく角界にもスター誕生のようだ。めでたい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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