安倍首相・朴大統領ホントは仲良し!にわかには信じがたい怪情報…官邸の仕掛けか?

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   『週刊文春』にこんな記事が出ている。朴槿恵韓国大統領批判を強めている週刊文春だが、その朴大統領が本当は安倍首相とは親しく、よく話をしているというのである。しかも、それを自国民に知られたくなくて、安倍首相に泣いて口止めしたというのだ。韓国政府関係者がこう明かしている。

<「じつは昨年十月(2013年)にバリ島で行われたAPEC関連会議で、朴大統領と安倍首相は、親しく話しています。夕食会のテーブルが隣同士だったのですが、会場に日本の『上を向いて歩こう』が流れると、朴大統領から『これは日本の有名な曲ですね』と微笑んで話しかけた。それに対して安倍首相も『私も韓国の曲を知っていますよ。江南スタイルという曲が流行っていますね』と乗馬ダンスの真似をしながら答えたのです。他にも安倍首相は、『韓国料理は好きでよく食べます』『韓国ドラマも妻が好きで見ています』などと大変和やかに話していました」>

   週刊文春も「にわかには信じがたい親日ぶり」だと驚いている。だが、安倍首相の側近もこれを裏付けるコメントをしている。<「APECだけでなく、昨年九月のニューヨークでの国連総会でも二人は話をしています。総理は『朴大統領は反日じゃない。二人で話す時は、まったく頑なな態度ではない』と言っています。ただ、朴大統領は会話の最後になると、目に涙を浮かべながら『こうして親しく話したことは二人だけの秘密にしてください』と口止めするそうです」>

   夕食での歌の話や食べ物の話をしたからといって、親密さを裏付けることにはなるまい。隣同士になればそれぐらいの話をしないほうがおかしい。その程度の話を、自国民に知られたらいけないと泣いて朴大統領が安倍首相に頼む『新派大悲劇』なんてあり得ない話だと、私は思う。おそらく情報源は安倍首相の周辺だろう。朴大統領よりうちの親父のほうが上なんだよという『情報』を流して、朴大統領の悔しがる顔でも見たいのだろうか。

日本周辺騒がしいから「集団的自衛権」…騒ぎ大きくしてる張本人が言うな!

   昨日(5月15日)、安倍首相は私的諮問機関・法制懇からの報告書を受け取り、記者会見で集団的自衛権行使容認へ向けて「強い決意」(産経新聞5月16日付)を示した。何度聞いても今なぜこれをやる必要があるのか理解できないが、首相によれば「厳しさを増す安全保障環境を乗り切るため、日米同盟の信頼性を高め、抑止力を強化する必要がある」(同)ということのようだ。

   たしかに、ベトナムで起きている中国との対立などを見ると、中国や北朝鮮、最近では存在感を増しつつあるプーチンのロシアなど、安保環境は厳しさをやや増してきているようには見える。だが、中国や韓国との緊張を高めている要因の大きなものに、安倍首相自身の問題があることに本人は気がついていないようだ。

   慰安婦問題などの歴史認識、靖国参拝、憲法9条を実質的に葬り去る集団的自衛権行使の容認など、相手の傷口に塩を塗り込むようなことをするから、反発が高まり緊張が増しているのである。同盟国のアメリカでさえ、安倍流のタカ派路線に「失望」しているのだ。集団的自衛権行使容認したければ正々堂々と憲法改正すると宣言して国民投票をすればいい。

   それよりもっと簡単に現状を変えるいい方法がある。安倍首相が本心からアジアを少しでもいい方向に変えたいのならば、アジアの緊張感を高めた責任を取って潔く辞任することだ。そう私は思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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