被害額が4か月で14億1700万円。昨年(2013年)1年間で14億600万円だから、わずか4か月でそれを超えたわけだ。何かというと、インターネット・バンキングを通じて奪われた金だ。手口はますます巧妙になっているという。警察庁がきのう15日(2014年5月)に注意を呼びかけた。
銀行の本物のホームページ開いているのに被害
インターネット・バンキングは自宅にいながら、銀行窓口やATMと同様に送金や支払いができる便利なサービスだが、これを不正に操作して別の口座に金を振り込ませるのだという。手口はまずパソコンをウイルス感染させる。このパソコンでネットバンキングをすると銀行のホームページそっくりのニセの画面に誘導されて、IDやパスワードが読みとられてしまう。それを使って金を振り込ませるのだ。
司会の加藤浩次「オレオレ詐欺の連中がそっちへ流れているということは考えられますか」
森圭介アナ「考えられますが、最近はもっと凄い手口が出てます」
ウイルスに感染すると、銀行の本物のページを操作しているのに、ログインしたとたんに送金されてしまうのだという。それじゃあ、打つ手がないじゃないか。
防止策は(1)不正送金対策ソフトの導入(2)最新のOS・ソフトウエア
森は「これを防ぐには」と、(1)不正送金対策ソフトの導入(2)OS・ソフトウエアを最新のものにアップデートするの2つをあげた。(1)は銀行が用意していて、これをダウンロードするのだという。(2)はウイルス対策ソフトのことで、いずれもまだウイルスに感染していない人なら有効だが、すでに感染してしまっていればどうしようもない。しかも、感染には気づかないのだがらますます始末が悪い。
加藤は「対策ソフトを装っているのもあるかもしれない。本当の銀行のページを見た方がいい」と話すが、どうやらよくわかっていない。恐ろしいのは、不正操作されていることも気づかないということだ。
森は「こうしたリスクが増えているという認識で使うと予防になるかもしれない」というが、これではネットバンキングを止めろといっているに等しい。
もうウイルスに感染しちゃった(そして気づかない)人は、金を盗まれるしかないではないか。キャスターのテリー伊藤らがかみつかなかったのは、ネットバンキングやってないからかな。