安倍首相「集団的自衛権」で無理押しせず?「改憲」本番向けのフェイント作戦か

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   安倍首相はきのう15日(2014年5月)、集団的自衛権行使の容認に向けた憲法解釈の変更を行いたいと表明した。パネルを持ち出し、「国民を守るために」というフレーズを会見中に10回も使った。

公明党あくまで「個別自衛権」で解釈改憲ダメ

   政治アナリストの伊藤惇夫氏は安倍の狙いをこう話す。「やはり3段階方式で来たかという気がしました。安保法政懇の意見を政府が柔らかくする。それをさらに与党協議で柔らかくして、国民が理解できるような形にして理解を求める。それが安倍首相の読みでしょう」

   井上貴博アナ「パネルを使った記者会見のスタイルは安倍首相の発案だったのでしょうか」

   伊藤「あのスタイルは安倍首相も考えていたようですが、むしろ首相周辺のスタッフがこれで行きましょうと提案したようです」

   メインキャスターの齋藤孝「公明党はこの間も憲法解釈の変更について慎重な姿勢を崩していませんでした。与党協議が始まって、公明党は認めるでしょうか」

   伊藤「公明党の慎重姿勢は崩れないと思います。公明党は今でも集団的自衛権ではなく、これまでの個別的自衛権でいけるのではという立場です。この立場は簡単に譲れないと思います」

安倍首相の戦略は「解釈改憲がダメならやっぱり新憲法制定」

   ここで井上は報告書で示された集団的自衛権行使の6条件を説明し、「これで与党協議はまとまるでしょうか」と伊藤に聞く。「明らかにされていないことがいくつかあります。1つめは密接な国が攻撃を受けた場合というのですが、何をもって密接な関係というのかがはっきりしていません。また、それがどこの国なのか。2つ目は日本の安全に重大な影響が懸念される場合というのですが、重大の基準は何か。どこからが重大とするのかもあいまいです」

   井上「安倍首相が本当にやりたいのは憲法改正ではないのですか」

   伊藤「そうだと思います。だから憲法解釈変更は無理押ししないという見方が自民党の一部にはあります。憲法解釈変更をしたのだから、憲法改正は不要だろうという声が大きくなることを安倍首相は警戒しています」

   つまり、今回はフェイントということか。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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