大相撲夏場所で遠藤が新横綱の鶴竜を寄り倒して初金星を挙げた。立ち合いから突っ張って一気に土俵際へ。最後は体を浴びせるように寄り倒した。初土俵から8場所で金星は2番目に早い記録だ。遠藤は髪がのびマゲを結えるようになったが、金星というおまけも付いた。
石井大裕アナ「勢いがありましたね」
司会の夏目三久「はい、勢いが」
客席では歓声とともに座布団が舞った。
けいこでは鶴竜に3勝63敗
土俵から戻って遠藤は「まわしをつかんだら食らいつくのが精いっぱいでした」と振り返った。「横綱に勝つのは夢というより目標でした。達成できてうれしい。これで慢心せずにあしたからも頑張りたい」と話す。
横綱鶴竜は遠藤が先場所敗れて血を流した相手だ。今場所前には何度もけいこをつけてもらった。けいこでは遠藤の3勝63敗だったが、本番は正反対の結果になった、これも勝負の世界か。
杉山邦博「200点の満点。今場所勝ち越しはかたい」
夏目は「胸を借りるつもりで挑んでいったのですね。鶴竜さんも優しいですね、けいこを続けさせてあげて」と大まじめに称えていたが、互いに鍛えあってのフレッシュな真剣勝負に相撲ファンがわいた。
東京相撲記者クラブ会友の杉山邦博さんは「200点満点、会心の一番です。横綱に真っ向勝負を挑んで勝ったところに価値があります。私は遠藤の(今場所)勝ち越しを確信しています」と話している。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト