日本人で初めて国際宇宙ステーションの船長を務めた若田光一・宇宙飛行士(50)がきのう14日(2014年5月)、宇宙から帰還した。半年間にわたる旅を終えて、宇宙船ソユーズで中央アジア・カザフスタンに降り、「ただいま帰りました」と元気な姿を見せた。
司会の夏目三久「おだやかな顔ですね」
キャスターの斎藤孝「日本人のリーダーシップの模範です」
若田さんはこれから約45日間のリハビリに取り組む。
無重力生活で一気に20歳老化
188日ぶりに地球に降り立った若田さんはインタビューにこたえて、「半年間、充実した毎日を過ごさせていただきました」と元気そうだ。宇宙では体調を崩すこともなく、1日2時間の運動を行ってきた。しかし、重力のない世界で過ごしていたために骨密度や筋力、体重、バランス機能などが低下し、一気に20歳の年をとった状態という。
帰還後すぐにはよく歩けず、むしろ歩くのは止めておいた方がよいのだという。若田さんは地上で体を慣らしながら、宇宙滞在した人体に関する医学研究にも協力していく。
歩行訓練など45日かけてリハビリ
リハビリは帰還当日から3日目までが介助歩行やマッサージ、4日目から14日目まではバランス運動や水中運動など、15日目から45日目までは積極的なトレーニングを行う。そこで得られたデータが、月や火星探査など将来の有人宇宙開発に役立てられる。
齋藤「リハビリのデータも大事なんですね。一般の人が宇宙に行く時代に役立つ。日本人が船長で、こうやっているというのは誇らしい」
若田さんやスタッフは地上でもう一つの実験に挑戦している。