福岡県春日市内の市立小学校校長が覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。周囲からは真面目で優しいと評判の先生だが、なぜ覚醒剤なんかに手を出したのか。逮捕された大谷小学校校長の松原郁弘容疑者(57)は、覚醒剤取締法違反(有償譲渡)容疑で逮捕された男の知人として浮上した。大谷小や松原の自宅などを捜索した結果、ポリ袋に入った数ミリグラムの覚醒剤や注射器数本が見つかった。松原は「間違いありません」と容疑を認めているという。
専門は音楽…周囲の小学校の校歌も作曲
松原は50代で県内の校長を歴任し、昨年(2013年)4月から大谷小に校長として赴任し、音楽の授業も受け持っていた。教育熱心で作曲の才能もあったようで、市内の他の小学校の校歌を作曲している。事件を知った大谷小の児童は、「こいのぼりの歌を教えてくれた優しい先生でした。悲しかったです」と困惑している。松原を知る卒業生も「いつも音楽が大好きで、いつも笑顔で明るくて、怒ったことのない先生でした」。松原が作曲した校歌の小学校卒業生は「やさしい曲で、好きな曲に入っています」という。
卒業生「授業でもなんだか目がぼんやりしてた」
松原に異変があったのは3年前頃かららしい。松原の自宅近くに住む人は「3年前に突然坊主刈りにし、頬もこけた様子にびっくりしました」と話す。当時を知る卒業生は「授業を受けていて気付いたのですけど、なんだか目がぼんやりしているなと思った」という。
司会の羽鳥慎一「自分の学校の校長先生がこんなことで捕まるなんて、子どもにとっては大変なことですよ」
確かに大変なことで、子どもにとっては小学校時代の暗い記憶として残るに違いない。学校では、12日に全校集会を開き経緯を説明するとともに、スクールカウンセラーをおいて対応するという。