大阪の公立中学校「給食の量が少ない!お腹すいて、もう倒れそう」

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「足りないんです。倒れそうです」

   大阪市内のほぼすべての公立中学校で始めた「仕出し給食」の量が足りないと生徒たちから大ブーイングが起きている。これまでは弁当と給食の選択制だったが、家庭の経済状況の悪化から昼食格差が表面化し、一部で昼食を持参しない、食べない生徒が出てきて、給食への一本化がすすめられた。

仕出し弁当でご飯のお代わりなし!給食施設建設には120億円

   市が新学期から始めた給食は仕出し弁当形式で、たとえば今月2日(2014年5月)のメニューを見ると、若竹煮、焼きカボチャの甘みつかけ、鰹のニンニク風味焼き、デザートのパインアップル缶詰、そしてご飯。トータルで787カロリーあり、文科省の栄養基準値「中学生1食分は820カロリー」をほぼ満たしているのだが、仕出しのためにお替わりができないのだ。給食施設を設置して自前の給食を提供するのが理想なのだろうが、それだと市全体で120億円の費用がかかる。仕出し弁当ならその4分の1の費用ですむという台所事情があるらしい。

各自の食べ物持ち込みは禁止

   生徒たちに話を聞くと、野球部所属の男子生徒は「部活を終えるとめちゃおなかがすいて、帰りに友達と夜のご飯はなんだろうという話題になるんです」、吹奏楽部の女子生徒は「少ないと思いますね」と話す。学校側の対応も「自分で別の食べ物を持ってくるのは、食中毒関係の課題もあり認められていないんです。今はがまんしている状態です」(新北野中・井口信茂校長)

   前田典子(モデル)「文科省の820カロリーより下回っていますよね。育ち盛りなのでもうちょっとパンチのあるものを…」

   教育委員会はアンケート調査を行い、対応を協議するとしており、改善されるのには時間がかかりそうで、しばらくはがまんするしかないようだ。

文   モンブラン
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