子供の頃にレゴブロックで遊んだという人も多いだろうが、レゴブロックがいま大人の間で静かな人気になっているのだという。式場内のウエルカムボードもレゴ、花もレゴ、ウエディングケーキもレゴをかたどったものと、レゴだらけの結婚式が広島市内のホテルであった。
司会の夏目三久「レゴが使われているのは、こうしたイベントだけではありません」
東京・お台場の「レゴランド」大人だけでも入場OKの日を設定
名古屋市内の英才教育塾「ギルフォード」ではレゴを授業に使っている。岩崎克明氏は「レゴは思考力や創造性などをはぐくみ育てます。レゴで何かを作らせ、これは何?、どうしてこういうのを作ったのと質問することで、人に説明し表現することが上手になります」と話した。
大人のためのレゴを楽しむスペースも出現している。東京・お台場にあるレゴランドディスカバリーセンター東京だ。普段は子供連れしか入場できないが、「大人だけで入りたい」という要望が増え、大人だけで入場できる日を設けた。その大人だけでも入場OKの日には長蛇の列ができる。
レゴで戦車作ってほしくない、肌の色で差別してほしくない…
大人のロゴ人気について、世界に10人しかいないレゴ公認マスタービルダーの大澤よしひろ氏はこう話す。「ロゴはいろいろな形のブロックを組み合わせ、自分の世界が作れます。人間はいくつになっても何かを表現をしたいと思う気持ちがあります。レゴブロックはそうした欲求に答えてくれます」
夏目「ロゴは北欧デンマーク生まれなんですが、最初は2つの色は使われていませんでした。1つは緑。戦争を連想させる戦車を作るような事には使われて欲しくないという思いがあったようです。そして、もう一つが人形の肌の色。すべて黄色になっていて、これは肌の色で人種差別を助長するようにはしたくないということで、1色で統一していたといわれています」
文化の成熟度が違うね。