おととい10日(2015年5月)の朝、茨城県牛久市でオオサンショウウオが歩いているのが発見された。早朝散歩から帰る途中の50代男性は見かけぬ生き物が動いているのでびっくり。「農道を歩いていました。最初は1人でも捕まえられるかなと背後から忍び寄ったら、急に後ろを振り向いて襲ってくるような仕草を見せたんです。それで近所の男性3人に手伝ってもらって保護しました」
牛久あたりにオオサンショウウオは生息していない。いったいどこから来たのか。
岐阜県以西の本州西部、四国、九州の清流にしかいない「絶滅危惧Ⅱ類」
保護されたオオサンショウウオは体長1メートル20センチ、体重約20キロもあった。もの好きにも、「あさチャン!」が実物大の模型を作った。メインキャスターの齋藤孝が持ってみると、「これは重い。しかも大きい。生きていれば捕まえた瞬間に暴れるだろうから、やっぱり1人で捕まえることは難しいですよ」
井上貴博アナ「最初に目撃した男性と近所の男性3人でオオサンショウウオが進む前方にブルーシートを敷いて、その中にオオサンショウウオを誘導したそうです」
保護されたオオサンショウウオはかすみがうら市水族館に運ばれた。西川卓男館長は「オオサンショウウオの生息地は、岐阜県以西の本州西部と四国や九州の清流です。茨城県で生息しているとは考えられないですね」
オオサンショウウオは日本固有種種と中国から来たものがいる。DNA鑑定ではっきりするが、いずれにしてもこんなところにいたのはなぜなのか。
西川館長「誰かが内緒で飼っていて、そこから逃げ出したのか、それとも大きくなって手に負えなくなり捨てたのか。オオサンショウウオが可哀想」
環境省レッドリストでは、オオサンショウウオは絶滅の危険が増大している「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている。